<鑑賞記録>海獣の子供
海獣の子供 を観てきました。
ストーリー(公式HPより)
光を放ちながら、地球の隅々から集う海の生物たち。
巨大なザトウクジラは“ソング”を奏でながら海底へと消えていく。
<本番>に向けて、海のすべてが移動を始めた―――。自分の気持ちを言葉にするのが苦手な中学生の琉花は、夏休み初日に部活でチームメイトと問題を起こしてしまう。母親と距離を置いていた彼女は、長い夏の間、学校でも家でも自らの居場所を失うことに。そんな琉花が、父が働いている水族館へと足を運び、両親との思い出の詰まった大水槽に佇んでいた時、目の前で魚たちと一緒に泳ぐ不思議な少年“海”とその兄“空”と出会う。
琉花の父は言った――「彼等は、ジュゴンに育てられたんだ。」
明るく純真無垢な“海”と何もかも見透かしたような怖さを秘めた“空”。琉花は彼らに導かれるように、それまで見たことのなかった不思議な世界に触れていく。三人の出会いをきっかけに、地球上では様々な現象が起こり始める。夜空から光り輝く彗星が海へと堕ちた後、海のすべての生き物たちが日本へ移動を始めた。そして、巨大なザトウクジラまでもが現れ、“ソング”とともに海の生き物たちに「祭りの<本番>が近い」ことを伝え始める。
“海と空”が超常現象と関係していると知り、彼等を利用しようとする者。そんな二人を守る海洋学者のジムやアングラード。それぞれの思惑が交錯する人間たちは、生命の謎を解き明かすことができるのか。
“海と空”はどこから来たのか、<本番>とは何か。これは、琉花が触れた 生命 いのちの物語。
「一番大切な約束は言葉では交わさない」
HPの一番最初に書いてあるこのコピー同様、映画の内容もわかりやすい説明はない。
中盤からは映像のみで語られるシーンが続き、その美しさに吸い込まれそうになりながら、観ている自分も一緒に祭りに参加する。
ただ観ているのに泳いでいるような、音を聞いているのに内側から聞こえてくるような、そんな感覚になる。
映画を見終わったあとは、遠いところへ行って帰ってきて、ちょっと疲れたね、でも気持ちいい疲れだね、って感じだった。
海の中を自由に泳げたら、どんなに気持ちがいいだろう。
人は海から生まれてきた。海は宇宙のはじまりから生まれた。人は、その源とつながっている。源の構造がそのまま、人間の構造になる。人と宇宙は相似形。だから、あらゆるものの構造が体の中にある。
自分の頭の中にイメージとしてしか存在しなかったものが、目の前に映像として表れた。
ああ、そうか、地球はこうやってできたんだ。
私たちが今ここにいるのは、これがああなってこうなって・・・あれ?そのあとはまだみえてこない。ぐちゃぐちゃでもやの中。
もう一回みたいな。今度はノートにメモしながら。
映画鑑賞後すぐのメモ。内容と感想がごっちゃごちゃで、残念ながら使いづらい。でも受け取った直後の高揚感が伝わってくる。これを読むと、そのときの感覚が体感でよみがえる。
私たちは宇宙。フラクタクル構造で繋がっている。振動と光。流れ、螺旋。水と火。太陽と海。言葉で切り取ると漏れてしまうもの、こぼれてしまうものを音で表す。ソング。みえないものが90% 科学で解明されているもの10%以下。常識はすぐに非常識になる。#海獣の子供
— eriie (@eriielog) July 14, 2019
オイリュトミーにも通じるものがあるなあと思いながらメモした。
はじまり。産む、産まれる。聞こえるもの聞こえないもの。見えるものと見えないもの。全てある。想像でしかみえていなかったものを映像でみれた。#海獣の子供
— eriie (@eriielog) July 14, 2019