eriie's room

読んだり、観たり、行ったり、参加したり、会をひらいたり、いろいろの記録。

<読書記録&映画鑑賞記録>蜜蜂と遠雷

蜜蜂と遠雷 1週間かけて、小説を読み、その週末に映画をみてきました。 小説は視覚に、映画は聴覚に、影響大。 小説の「蜜蜂と遠雷」は、新しい音楽の世界を、読んでる間、味わう体験。 その描写力にひっぱられ、絵がたくさん頭の中に浮かんでくる。この本を…

<読書記録>デンマークってどんな国?を知る7冊。

夏のデンマーク行きにあたって、予習開始。 そもそもデンマークってどんな国なのか?を知りたくて、7冊の本を読んでみた。 ひと通り読み、デンマークは福祉が行き届いていることで知られているが、実際にはどのような制度で支えられているか、デンマークに住…

天皇制についていろいろ考えた話

今年に入ってすぐに、天皇制の本を何冊か読んだ。 以前から天皇制については興味や疑問がぱらぱらとあったけど、あまりまとまりがなく、脈絡もないまま浮かんでは消えていた。 きっかけは、たまたま図書館である本が目に入り、気になって借りてみたこと。そ…

読書記録 2018年10月前半

9月に学術書ばかり読んでいたのですが、その合間に短編小説を読んだら、なんだかとてもよかったのです。その流れで、10月前半は小説が多くなりました。そんな感じで読んだ記録。 学術書ばかり読んでいると、かしこくなった気分になるけど、なんとなく「かさ…

読書記録 2018年9月後半

9月後半は、社会システム理論、マネー、についての本を読み、社会の大枠について考えていた。 記録には加えなかったけど、資本主義に偏り過ぎてる著者の考え方に読んでいて気持ち悪くなる本があった。普段、好きな作家さんの本しか読まないのでこういうこと…

読書記録 2018年9月前半

写真を撮る前に本を返してしまった。。。 記憶に残ってる限りで、記録。 1. 私たちはどこから来て、どこへ行くのか 宮台 真司 日本の難点 の続編として書かれた本。全部を理解するには難しく、基礎知識の勉強が必須。わからないながらも最後まで読んで、この…

読書記録 2018年8月後半 その2

読書記録 続き。 左から順に。 「天皇の原理」小室直樹 宗教社会学で世界の宗教をいろいろ知り、日本のことをもう少し詳しく知ろうと借りたのだが、天皇制を理解する補助線としてのユダヤ教や神の話が多かった。予定説について詳しくなった本。というわけで…

読書記録 2018年8月後半

この夏は、思うところあって社会学の本をいくつか読んでいる。 まずはこちら。 14歳からの社会学 宮台真司 どんな死に方が幸せか?ぼくの答えは「<社会>に関わって生きてきたこと自体を福音だと感じながらも<世界>の中に直接たたずんで死んでいくこと」…

読書記録『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』&タルマーリーのこと

2か月前ぐらいに読んだ本。 そのときは感想が出てくるほど消化できず、それよりも、気になった文章をそのまま抜き書きしてとっておきたくて、文章をまるごと書写しました。 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 渡邉 格 (著) 下記、本文よりの引用です いつ…

開催のお知らせ~水曜日の読書会*スピンオフ on Saturday 5月27日

水曜日の読書会、というタイトルで読書会を開催していますが、 平日はどうしても参加が難しい、という方とも話したい!と思い、 土曜に開催してみることにしました。 課題図書は、江國香織「神様のボート」です。 ※ホリーガーデンの主人公たちと親戚なのです…

読書記録「キャッチャー・イン・ザ・ライ」

翻訳ブーム、続いています。 村上春樹訳 キャッチャー・イン・ザ・ライ、読了しました。 学生の頃、文学好きなら読むでしょとりあえず、って感じで読んだ本の一冊です。 そのときに読んだのはこっち。野崎訳でした。 それ以来の再会。 前半はホールデンの気…

読書記録「グレート・ギャツビー」

村上春樹訳 グレートギャツビー 読み始めたら日の夕方から翌日の午前中まで、約一日で読めました。 10代で読んだときは、訳のせいだけじゃなく、 人生経験も足りず、読書量も足りずで、 あんまり意味がわからなくて、 なんでこれが素晴らしい作品と言われて…

読書記録『14歳の子を持つ親たちへ』

土曜日の午前中。家のなかをひととおり整えた後、この本を読了。 先日の読書会でとりあげた「街場の文体論」に引き続き、内田先生関連の本。そのときの参加者さんがおすすめしてくれた本の内の一冊です。 本来のコミュニケーション、語彙の獲得、前思春期、…

身体性のこと

ここのところ、「身体性」という言葉がずっと気になっている。 先日、「この世界の片隅に」という漫画を読んだ。映画が公開されてからというもの、友人たちの間で話題にのぼっており、映画と漫画の違和感について語る会が開かれたりもして、盛り上がっていた…

『いのちを”つくって”もいいですか?』 島薗進

ちょっとどきっとするタイトル。「いのちを”つくって”もいいですか?」の読書会に参加してきました。 本を読んだ直後の感想は、とにかく「もやもやする」。 正しい解答がないけど、考えることを放棄してはならない内容だけに、更に考える。でも、どうしたら…

開催しました*水曜日の読書会2017.Jan 『おとなになるってどんなこと?』

2017年1月の水曜日の読書会、開催しました。課題図書は「おとなになるってどんなこと?」吉本ばなな。 参加者は私を含む6名。 子ども向けに書かれた本なので、さらさらっと読めてしまうけど、一人だとつい読み飛ばしてしまうところも、複数の人数で読むこと…

水曜日の読書会<1月開催のお知らせ>

来年から定期的に読書会をすることにしたので、名前を決めました。毎月第3水曜に開催するので、「水曜日の読書会」。最近好きなアーティストが水曜日のカンパネラだから、というのもあるけど、水曜の日中は、週の中で唯一、自分のことのためだけに使える日…

「職業としての小説家」 村上春樹

『僕はこう思うしこう考えるしこれがいいんじゃないかな?少なくとも僕の場合には。全部をみたわけじゃないから違うかもしれないし、こう思わない人がいることも知ってる。まあ、僕の意見はこうで、こうだったらいいな、と思ってます。』っていうスタンスが…

「コーヒーにあう”すこぶる”面白い小説のはなし」 in B&B

下北沢の本屋さんB&Bにて、庄野雄治さんの『コーヒーと小説』刊行記念のトークイベント。 目次をみるとずらっとならぶ古典の作家さんたち。でも、とても軽く読めて引き込まれる小説ばかりが収められています。 最初に何ページ、って決めて、そこから逆算して…

下北沢trip な 1日の話。

吉本ばななさんの『もしもし下北沢』を読んでから、ずっと行きたかった下北沢へ。ご縁がなくて心の距離が遠かったのだけど、行ってみたら物理的にはわりと近かった!これからちょこちょこ行くつもり。1軒目はビールの飲める本屋さんB&B Bed & Breakfastでは…

日常から思い出す小説〜ホリーガーデン

この間、眼鏡屋さんに行ったときの店員さんがこの小説に出てくる『象足』を思い出させて、久々に読みました。 主人公果歩も眼鏡屋の店員なのに、思い出したのはなぜか象足。 果歩の目の上のたんこぶのような年上の女性上司のあだ名。 インパクト強かったんだ…