水曜日の読書会<1月開催のお知らせ>
来年から定期的に読書会をすることにしたので、名前を決めました。
毎月第3水曜に開催するので、「水曜日の読書会」。
最近好きなアーティストが水曜日のカンパネラだから、というのもあるけど、
水曜の日中は、週の中で唯一、自分のことのためだけに使える日。
普段、母だったり妻だったり働く人だったりするけど、
水曜は役割も肩書きもない私自身に戻る日。
だから、私にとって水曜は特別なのです。
週の半ばにちょっとひと息つくのです。
自分のために読書会をひらいたり、美術館にいったり、
友達にあったり、おいしいパンを食べたりします。
そう、読書会をひらくのはまさに自分のため。
自分が本を読んで、同じ本を読んだ人と感想を交換したい、感じたことを話したい、違う感想を聞いてみたい、そんなごくごく個人的な気持ちから、おそるおそる読書会を開いてみました。試しに開くこと3回。
結果、自分が思い描いた会よりも、はるかに楽しいものになりました。どの会も。
そして「自分のため」に開いたけれど、参加してくれた方が、「満たされた」「楽しかった」と、それぞれに楽しんでくれました。やっぱり3回とも。
そして私は3回目で、なんだか続けてみたい欲求がふつふつと湧いてきたのです。
それは、本が好きだから、でもあるけど、本を通じて深く人と繋がることの楽しさを知ったからなのでした。
というわけで、まずは来年1年間、計12回をやってみようと思います。
来年初回は、この本からスタートです。
『おとなになるってどんなこと?』吉本ばなな
※事前読書要
日時:2017年1月18日(水) 10:00~
場所:上野・日暮里近辺
参加費:1,000円
定員5名
お申込はこちらから→ https://ws.formzu.net/fgen/S54800719/
第3回読書会を開催しました 「2016年の私を表す3冊」
久々に降る雨。
冬の雨降りは寒かったです。
そんななか「2016年の私を表す3冊」の持ち寄り読書会を開催しました。
定員は私含め4名。
一冊づつ、順番に紹介する形式。
ひとりひとり自分の好きなように選んできたはずなのに、話題にあがる内容に共通点がたくさんありました。私はひそかに『これがシンクロニシティとか潜在意識というものなのかしら・・』と興味深かったです。
そんなわけで、自分の手持ちの3冊の中から「前の人の紹介した本と共通点があるなあと感じた一冊を選んで紹介する」という流れが自然にできました。
これもアートだね、とは参加者さんの後日談。
自分達がアートになってるとは…!
でもそれはたしかに美しい流れだったのでした。
<共通点としてでてきたこと>
・型の中での自由。型がある安心感。
・具体的なものを積み上げてみえてくるもののおもしろさ
・「不快」を言語化すること、知っておくことの必要性
<その他>
・人も大きなシステム(環境)の一部としてケアする
・安全な場で話すことについて
・自分の感じてることをなかったことにしない
・主体者にならない国民性
・戦時下の日常
・よいものにはどこか一つ不穏さがある
・江戸時代で変わった日本人の人生観
・無力さを前提とすること
Twitterで参加者さんが書いてくださったものもシェア。
きょう出た言葉の一部① 定型の力、枠があるから自由になれる、わたしが介在することで生まれるもの、地に足のついた質問・即物的な質問のほうが広がる、内面まで踏み込まなくてもシステムの変更で動くことがある、具体・具象を積み重ねる研究から問う人の尊さ、小さな声を奏でる場があるといい
— せいこ (@Uyography) 2016年12月14日
きょう出た言葉の一部② 自分が大事に思えることをどこまで大事にできるか、既に編まれているものを再構成するおもしろさ、自分がその状況に関われない・自分には決定権がない無力感を美徳とする危うさ(無力なりにがんばった)、自分の中の被害者意識、私の事だから逃げずにリングに上がって勝負せよ
— せいこ (@Uyography) 2016年12月14日
開催のお知らせ~第3回読書会
先日、ろじの一箱古本市へ行ってきました。
ひとりで行ってもなあ、って行く前にちょっと思ってたんだけど、
杞憂に終わりました。
古本が収められたその箱は、箱の持ち主のまるで小宇宙。
箱はその人の世界に満ちていて、
それぞれの箱の前で店主さんとお話しするのがとっても楽しかった。
会話のなかから、その人の世界への興味があふれでる。
そうやって語られる世界は、とても美しかったのです。
ものすごくいいものを見た、って思いました。
一方で、本が好きな人ならみんなできることだなあ、とも思いました。
本って、自分を表すツールとしてとてもよいなと思った次第です。
そんな経緯があり、『2016年の私を表す本3冊を持ち寄る読書会』やろうと思います。
持ち寄り読書会ってやったことないから、年納めにやりたいなあと。
日時:12月14日(水) 10:00~
場所:上野近辺のカフェ
参加費:投げ銭制
参加希望の方はこちらからお申込ください。
https://ws.formzu.net/fgen/S54800719/
「職業としての小説家」 村上春樹
『僕はこう思うしこう考えるしこれがいいんじゃないかな?少なくとも僕の場合には。全部をみたわけじゃないから違うかもしれないし、こう思わない人がいることも知ってる。まあ、僕の意見はこうで、こうだったらいいな、と思ってます。』
っていうスタンスが貫かれていて、どう感じても自由だという風通しの良さがある。
私が村上春樹の作品が好きな最大の理由。
早く読みたくて、読み飛ばしちゃったから、もう一回読んでるところ。
「コーヒーにあう”すこぶる”面白い小説のはなし」 in B&B
下北沢の本屋さんB&Bにて、
庄野雄治さんの『コーヒーと小説』刊行記念のトークイベント。
目次をみるとずらっとならぶ古典の作家さんたち。
でも、とても軽く読めて引き込まれる小説ばかりが収められています。
最初に何ページ、って決めて、そこから逆算して10編選び、
本としてちようどいい分量とサイズ感にこだわったそうです。
Kindleじゃなく物質化された本としての文章の存在が好きなので、
このこだわりがとてもいいなあと思いました。
最近の小説が嫌いってことではないですよ、と前置きがあった上で、
「(最近の小説は説明も多いし、こうあるべしが多いけど)
古典は、あんまり説明がなく俯瞰的で、
読む人がどう感じてもいい自由があるところがいい」
とおっしゃっていて、
わたしが読書会の題材にはに古典がいいな、と思った理由そのものでした。
庄野さんは、コーヒーロースターが専業なので、
休憩時間はおいしいコーヒーの淹れ方講座。
コーヒーの器具を買って、家でみんなにふるまいながら読書会もいいなあ。
下北沢trip な 1日の話。
吉本ばななさんの『もしもし下北沢』を読んでから、ずっと行きたかった下北沢へ。
ご縁がなくて心の距離が遠かったのだけど、行ってみたら物理的にはわりと近かった!
これからちょこちょこ行くつもり。
1軒目はビールの飲める本屋さんB&B
Bed & Breakfastではなく、
Book & Beer !
B&BのTwitterフォロー中。
こういう場所って、自分も持ってみたいな~ってちょっと憧れる。
ここは、ずっと行ってみたかった本屋さん。
ばななさんの小冊子「下北沢について」の発行者でもあるのです。
(最近これがまとまって単行本が発売になりました)
イラストは大野舞さん。
この表紙、下北沢の路線を表してるところがぐっとくる。とても好き。
毎晩、本の著者やアーティストや編集者さんなど、いろんな人のイベントも開催されています。
右の雑誌は「菊池亜希子 マッシュ」岐阜県出身だそうで、知ってる地名がばんばんでてきてうれしかった。菊池亜希子さんって、好きなひとはめっちゃ好き、っていうタイプの有名人だったのね。。初めて知りました。
ひとりで静かに、ゆっくり、気になる雑誌や本をぱらぱらと眺め、読み、ビールを飲んだら酔いました。ふわふわ〜〜っといい気分で、また街中へ。
B&Bのビールが効いてふわ〜〜っとしつつ、あちこちうろちょろしてからこの日のメインイベント「タケちゃんの美味しいコーヒーで集おう♡」の会へ。
開催場所が下北沢だった、というのも参加を決めた理由のひとつ。
前々から行ってみたい場所としてインプットしておくと、きっかけがあればその場所にちゃんと行くことになるので、他にもいろいろインプットしよう、と今回のことで改めて思う。
タケちゃんは宮崎の方。この日が初対面でした。
夫の出身が大分県で、お隣の宮崎県には去年訪れていたのでなんだか親近感。
なまりがあるのも親近感!しかもよくよくお話しを聞いてみたら、ばななさんとお知り合いでした。下北沢がつなげてくれた縁としか思えない…。
サーカスナイトのバリ取材の際、偶然一緒だったそうです。
うらやましすぎる…!ますます親近感でした。
ばななさんの話になったのは、その日の会場に本が置いてあったから。
そのラインナップも素敵で、オーナーさんのお人柄を勝手に想像。
会場は、一階がシェアハウス、二階は居心地のいいロフト付きリビング…のようなイベントスペース。これがとっても素敵でね、やられました。
風水をみて建てられたそうなのですが、居心地がよすぎて住みたくなりました。また伺いたいなあ。
開催のお知らせ~第2回読書会
仕事が立て込んでいてマイワールドが薄くなって生きづらい・・・、
忙しいからこそやっぱり読書会を開催しよう!と思い立ちました。
第2回読書会の課題図書は、村上春樹の短編集。
あんまりメジャーどころではないのですが、
個人的に誰かと語ってみたい内容が盛りだくさんな作品。
作者は、これは本来の意味での小説ではない、と最初に前置きしています。
作者に誰かが話したことを、事実に基づいて書いてある。
だから、スケッチのようなものなのだと。
この短編集には、普段の小説ではあまりお目にかからない形式で、
ストーリーを話す人、聞く人、書く人が出てきます。
読むのは私たち。
「読む」「書く」「聞く」「話す」がつながっているのです。
ストーリー自体には教訓もオチもないんだけど(と私は感じる)
物語そのものにものすごく興味を惹かれるものがあるのはなぜなんだろう?
話した人は、どうしてそれを誰かに話したくなったんだろう?
書いた人は、どうしてそれを書きたくなったんだろう?
そんなことを私は語りたいな。
あなたは、何を語りたいですか?
**第2回読書会@eriie’sroom のお知らせ**
日時:8月17日(水)10:00~12:00
場所:都内カフェ(ご参加の方にお知らせします)
参加費:1,500円(飲食代別)
定員:4名(残3名)
お申込はこちらから → 読書会@eriie’sroom