eriie's room

読んだり、観たり、行ったり、参加したり、会をひらいたり、いろいろの記録。

開催のお知らせ~第3回読書会

先日、ろじの一箱古本市へ行ってきました。
ひとりで行ってもなあ、って行く前にちょっと思ってたんだけど、
杞憂に終わりました。


古本が収められたその箱は、箱の持ち主のまるで小宇宙。
箱はその人の世界に満ちていて、
それぞれの箱の前で店主さんとお話しするのがとっても楽しかった。


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会話のなかから、その人の世界への興味があふれでる。
そうやって語られる世界は、とても美しかったのです。
ものすごくいいものを見た、って思いました。
一方で、本が好きな人ならみんなできることだなあ、とも思いました。

本って、自分を表すツールとしてとてもよいなと思った次第です。

そんな経緯があり、『2016年の私を表す本3冊を持ち寄る読書会』やろうと思います。
持ち寄り読書会ってやったことないから、年納めにやりたいなあと。


日時:12月14日(水) 10:00~

場所:上野近辺のカフェ
参加費:投げ銭

 

参加希望の方はこちらからお申込ください。

https://ws.formzu.net/fgen/S54800719/




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「職業としての小説家」 村上春樹

『僕はこう思うしこう考えるしこれがいいんじゃないかな?少なくとも僕の場合には。全部をみたわけじゃないから違うかもしれないし、こう思わない人がいることも知ってる。まあ、僕の意見はこうで、こうだったらいいな、と思ってます。』
っていうスタンスが貫かれていて、どう感じても自由だという風通しの良さがある。
私が村上春樹の作品が好きな最大の理由。

早く読みたくて、読み飛ばしちゃったから、もう一回読んでるところ。

 

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「コーヒーにあう”すこぶる”面白い小説のはなし」 in B&B

下北沢の本屋さんB&Bにて、
庄野雄治さんの『コーヒーと小説』刊行記念のトークイベント。

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目次をみるとずらっとならぶ古典の作家さんたち。
でも、とても軽く読めて引き込まれる小説ばかりが収められています。

最初に何ページ、って決めて、そこから逆算して10編選び、
本としてちようどいい分量とサイズ感にこだわったそうです。

Kindleじゃなく物質化された本としての文章の存在が好きなので、
このこだわりがとてもいいなあと思いました。

 

最近の小説が嫌いってことではないですよ、と前置きがあった上で、

「(最近の小説は説明も多いし、こうあるべしが多いけど)
古典は、あんまり説明がなく俯瞰的で、
読む人がどう感じてもいい自由があるところがいい」

とおっしゃっていて、
わたしが読書会の題材にはに古典がいいな、と思った理由そのものでした。

庄野さんは、コーヒーロースターが専業なので、
休憩時間はおいしいコーヒーの淹れ方講座。

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コーヒーの器具を買って、家でみんなにふるまいながら読書会もいいなあ。


下北沢trip な 1日の話。

吉本ばななさんの『もしもし下北沢』を読んでから、ずっと行きたかった下北沢へ。
ご縁がなくて心の距離が遠かったのだけど、行ってみたら物理的にはわりと近かった!
これからちょこちょこ行くつもり。

1軒目はビールの飲める本屋さんB&B

Bed & Breakfastではなく、
Book & Beer !

 

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B&BのTwitterフォロー中。
こういう場所って、自分も持ってみたいな~ってちょっと憧れる。

ここは、ずっと行ってみたかった本屋さん。
ばななさんの小冊子「下北沢について」の発行者でもあるのです。
(最近これがまとまって単行本が発売になりました)

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イラストは大野舞さん。
この表紙、下北沢の路線を表してるところがぐっとくる。とても好き。

毎晩、本の著者やアーティストや編集者さんなど、いろんな人のイベントも開催されています。

 

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右の雑誌は「菊池亜希子 マッシュ」岐阜県出身だそうで、知ってる地名がばんばんでてきてうれしかった。菊池亜希子さんって、好きなひとはめっちゃ好き、っていうタイプの有名人だったのね。。初めて知りました。

ひとりで静かに、ゆっくり、気になる雑誌や本をぱらぱらと眺め、読み、ビールを飲んだら酔いました。ふわふわ〜〜っといい気分で、また街中へ。

 

B&Bのビールが効いてふわ〜〜っとしつつ、あちこちうろちょろしてからこの日のメインイベント「タケちゃんの美味しいコーヒーで集おう♡」の会へ。

開催場所が下北沢だった、というのも参加を決めた理由のひとつ。
前々から行ってみたい場所としてインプットしておくと、きっかけがあればその場所にちゃんと行くことになるので、他にもいろいろインプットしよう、と今回のことで改めて思う。

 

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タケちゃんは宮崎の方。この日が初対面でした。
夫の出身が大分県で、お隣の宮崎県には去年訪れていたのでなんだか親近感。
なまりがあるのも親近感!しかもよくよくお話しを聞いてみたら、ばななさんとお知り合いでした。下北沢がつなげてくれた縁としか思えない…。
サーカスナイトのバリ取材の際、偶然一緒だったそうです。
うらやましすぎる…!ますます親近感でした。

 

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ばななさんの話になったのは、その日の会場に本が置いてあったから。
そのラインナップも素敵で、オーナーさんのお人柄を勝手に想像。

会場は、一階がシェアハウス、二階は居心地のいいロフト付きリビング…のようなイベントスペース。これがとっても素敵でね、やられました。

風水をみて建てられたそうなのですが、居心地がよすぎて住みたくなりました。また伺いたいなあ。




 

開催のお知らせ~第2回読書会

仕事が立て込んでいてマイワールドが薄くなって生きづらい・・・、
忙しいからこそやっぱり読書会を開催しよう!と思い立ちました。

第2回読書会の課題図書は、村上春樹の短編集。
あんまりメジャーどころではないのですが、
個人的に誰かと語ってみたい内容が盛りだくさんな作品。

作者は、これは本来の意味での小説ではない、と最初に前置きしています。
作者に誰かが話したことを、事実に基づいて書いてある。
だから、スケッチのようなものなのだと。


この短編集には、普段の小説ではあまりお目にかからない形式で、
ストーリーを話す人、聞く人、書く人が出てきます。
読むのは私たち。
「読む」「書く」「聞く」「話す」がつながっているのです。

ストーリー自体には教訓もオチもないんだけど(と私は感じる)
物語そのものにものすごく興味を惹かれるものがあるのはなぜなんだろう?
話した人は、どうしてそれを誰かに話したくなったんだろう?
書いた人は、どうしてそれを書きたくなったんだろう?

そんなことを私は語りたいな。

あなたは、何を語りたいですか?


**第2回読書会@eriie’sroom のお知らせ**


課題本:「回転木馬のデッドヒート」村上春樹・作
*事前読書要

日時:8月17日(水)10:00~12:00

場所:都内カフェ(ご参加の方にお知らせします)

参加費:1,500円(飲食代別)

定員:4名(残3名)

お申込はこちらから → 読書会@eriie’sroom

 

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舞台とこども

こどもと舞台を観に行く予定が目白押し。
毎月舞台を見にいける、この幸せよ・・・!

こどもが小学生になって、しかも高学年(5年生)なので手もかからず、
でもまだ子ども同士で連れだって行くには早くて、
親と一緒に行くことに抵抗のない、なんだか貴重な時間な気がする。

タイムスリップして、産後の私にいつかこんな日が来ることを教えてあげたい。。。

 

7月は『親子で楽しむ歌舞伎教室』

ticket.ntj.jac.go.jp

 

 8月は「こどもにみせたい舞台シリーズ ”モモ”」の舞台

toshima-saf.jp


こどもがどんな感想を持ったとしても、”舞台を見に行く”という経験そのものが重要だなあと思っている。実際に、去年はこども向けクラシックのコンサートに行って、「なんだかいまいちだった」って感想だった。


でも、コンサートっていうものが、どれぐらい大きなホールで行われて、どんな音がして、どんなにたくさんの人が来ていたか、というのは実際に行ってみないとわからない。
つまらなかった割には、テレビで流れてくる音楽がそのコンサートで聞いた音楽だったりすると「ママ、これコンサートでやってたね!」と、親しみを感じたりしているのを見ると、彼のなかで経験がちょっとづつ積み重なっているなあと嬉しくなる。

だから、最初は好きかどうかわからなくても、どんどんいろんなものを見て、彼の世界がぐんぐん広がったらいいなあと思う。

菅原小春っていうダンサーを知ってますか?

 

koharusugawara.com

知らない人みんなに教えたくなっちゃう私の大好きなダンサー。

先日、初単独ダンス公演「SUGAR WATER」をみてきました。

 

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観た後、全然言語化できなくて文章にしていなかったんだけど、
Twitterでつぶやいてた内容をまとめてみたら、なんかいい感じに!
そのまま載せてみます。

 


ダンスや表現から伝わってくるものに反応して、
震えるような、ぞくぞくするような感情を味わった。


表現してる感情にシンクロしたり、ダンスそのものに感動したり。


短時間でいろんな感情を味わって、帰り道はなんだか元気になっていた。
日常に色がついた。

これが体感の素晴らしさだなあ。
意味がわからなくても元気になる。生きたいな、と思える。

生きたい理由はあとからわかってくる。
考える前にもう答えは身体がわかってる、って、こういうことなんだ。

 

これ、マチスシャガールをみたときと同じ体感。
帰り道は足取りが軽く、なんだか元気で、日常に色が戻ってきた感じ。

 

ただただ自分を生きること、それがアートにつながる。
春ちゃんダンスは、ただただ自分らしくある、が全開だった。

アートに触れることで、より自分らしくなる。
その自分らしさそのものがアートになる。

 

アートは生きる希望だ。