eriie's room

読んだり、観たり、行ったり、参加したり、会をひらいたり、いろいろの記録。

現代アートに親しむ日~ポンピドゥーセンター展

どれだけ時間かけても良い日にここへ。

ポンピドゥーセンター展。

 

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20世紀の作品を、一年一作品展示されてて70作品。
ひととおり見たら、現代アートを深められそう。。と思い、
ひとつずつ、真剣にみました。


好きだなあと思ったのは、マティスシャガール

 

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写真だとくすむけど、本物は色がほんとにきれいで、
その後にみた展示も色がすごく気になって、
すっかり全部見終わったら、
きれいな色とりどりの服を身にまといたくなった。

自然を描いた大迫力の絵も、
これが布の柄だったら巻きスカートにしたいなあ、とか、
そんなことばっかり頭に浮かんだ。

今まで美術館で絵を見て、こんな感想はじめて。
より日常に近い感覚なのは、時代が近いからなのかなあ。

日常から思い出す小説〜ホリーガーデン

この間、眼鏡屋さんに行ったときの店員さんがこの小説に出てくる『象足』を思い出させて、久々に読みました。

 
主人公果歩も眼鏡屋の店員なのに、思い出したのはなぜか象足。
果歩の目の上のたんこぶのような年上の女性上司のあだ名。
インパクト強かったんだなあ。 
 
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ホリーガーデン
 
この小説はどの登場人物にも一定の距離をもって書かれていて、私自身も、どの人物にもあんまり思い入れがない。
 
にもかかわらず、何度も読んでしまうのは、兎にも角にも、それぞれの人物がその人らしさ全開だからなのだと思う。
 
みんな、自分以外の人になろうとしていないところが、好きなんだな、というのが今回の感想。
 
で、江國さんの小説を読むと紅茶が飲みたくなります。美味しい果物と一緒に。 
 
あと、果歩か、果歩のお姉さんの美保子が他の江國作品にちらっと出てくるのを思い出したんだけど、そのタイトルが思い出せず気持ち悪い…。
 
・・・後日、神様のボートと判明し、再読しました。
 
 

アートとわたし~六本木クロッシング2016展

先週、久々に美術館へ。

友人と、友人の友人と5人で各々見て、終わってから感想を言い合う。
 
 
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初対面の人がほとんどだったけど、
アートが間にあると、壁はすぐに超えられるから、ほんとアートはありがたい。
こう見えて意外に(と言われる)人見知りなのです。
 
語られるべきテーマと共に相手を知ることのできる幸せ。
最初からコアな話に突入できるのは快感です。
 
これを見て感じたことをもとに、アートってなに?を考える日々。
私にとってのアート、私は誰か?にも繋がる問い。
 
表現の手段が増えて
あれもこれもアート、な時代に
自分にとってのアートを考えてます。
 

開催のお知らせ~第1回読書会

読書会をひらこう!と決めてから、3週間が過ぎようとしています。
課題本の選定に頭を悩ませていたのですが、今回はこれにしました!
前回の記事に共感してくださる方、ぜひいらしてくださいね。

 

eriie.hatenablog.com


**第1回読書会@eriie’sroom のお知らせ**


課題本:「異邦人」カミュ
*事前読書要

日時:7月6日(水)10:00~12:00

場所:都内カフェ(ご参加の方にお知らせします)

参加費:1,500円(飲食代別)

定員:4名(残3名)

お申込はこちらから → 読書会@eriie’sroom

 

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読書会をひらく理由をお話しします

はじめまして。大山江利子です。

このブログは、これから開催する読書会の記録を綴るために開設しました。
準備しながら、すでにとってもわくわくしています。
まずは、なぜ読書会を開こうと思ったのか、その理由をお話します。

 

私の趣味は、本を読むこと、映画をみること、ドラマをみること、美術館で絵をみること・・・と、とっても受け身です。


もっと主体的な趣味じゃないといけないんじゃないか?と思うこともたまにあります。
でもね、受け身だけど、観たあと、読んだ後に、ものすごーーく考えます。
それが唯一、趣味に関連して主体的にやっていること。


たとえば読書の場合、


この主人公のこういうところが好き。なんでだろう?
こう感じたけど、これって言葉にすると〇〇かな?
なんでこんなにざわつくんだろう?
あのシーンのあの紅茶の香りはこんな感じかな?

こんなことを思いつくままにあれやこれやと考えます。
電車のなか、お風呂に入っているとき、ご飯をつくっているとき、、などなど、いつでもどこでも。趣味というよりはもはや習慣。


そうすると、ふっとみえてくるものがあるんです。

それは、今自分が何を大切にしているか、今自分が何に関心があるか、今自分が何が好きで何が嫌いか、今の自分に何が必要で何が必要じゃないのか、今自分は何をしたいのか、今の自分はどんな風なのか・・・。

そんな風に、一冊の本から今の自分へのメッセージがもらえることがあります。
(もらえないこともあります、もちろん)
同じ本を読んでも、そのときの自分によってメッセージが全く違うのが醍醐味。


そして、このメッセージは、他者と感覚や感想を分かち合うことによって、深めることができる、ということを、あるとき知りました。
ひとりで考えてるだけではぼんやりしていたことが、くっきりと鮮明になり、さらにそれを一緒に分かち合うことのできる人がいることは、大きな喜びでした。

だって、普段の生活で出会うひとに、いきなり心の奥の深い深い話、できないから。
(そういう話をするには、いろんな前置きや説明が必要です。)

私も、感じたことを感じたままに話し合い、心の奥から湧き出でる繊細な感覚をわかちあえる、そんな場をつくりたいな、と思いました。

これが、わたしが読書会をひらこうと思った理由です。