日常から思い出す小説〜ホリーガーデン
この間、眼鏡屋さんに行ったときの店員さんがこの小説に出てくる『象足』を思い出させて、久々に読みました。
主人公果歩も眼鏡屋の店員なのに、思い出したのはなぜか象足。
果歩の目の上のたんこぶのような年上の女性上司のあだ名。
インパクト強かったんだなあ。
ホリーガーデン
この小説はどの登場人物にも一定の距離をもって書かれていて、私自身も、どの人物にもあんまり思い入れがない。
にもかかわらず、何度も読んでしまうのは、兎にも角にも、それぞれの人物がその人らしさ全開だからなのだと思う。
みんな、自分以外の人になろうとしていないところが、好きなんだな、というのが今回の感想。
で、江國さんの小説を読むと紅茶が飲みたくなります。美味しい果物と一緒に。
あと、果歩か、果歩のお姉さんの美保子が他の江國作品にちらっと出てくるのを思い出したんだけど、そのタイトルが思い出せず気持ち悪い…。
・・・後日、神様のボートと判明し、再読しました。