下北沢trip な 1日の話。
吉本ばななさんの『もしもし下北沢』を読んでから、ずっと行きたかった下北沢へ。
ご縁がなくて心の距離が遠かったのだけど、行ってみたら物理的にはわりと近かった!
これからちょこちょこ行くつもり。
1軒目はビールの飲める本屋さんB&B
Bed & Breakfastではなく、
Book & Beer !
B&BのTwitterフォロー中。
こういう場所って、自分も持ってみたいな~ってちょっと憧れる。
ここは、ずっと行ってみたかった本屋さん。
ばななさんの小冊子「下北沢について」の発行者でもあるのです。
(最近これがまとまって単行本が発売になりました)
イラストは大野舞さん。
この表紙、下北沢の路線を表してるところがぐっとくる。とても好き。
毎晩、本の著者やアーティストや編集者さんなど、いろんな人のイベントも開催されています。
右の雑誌は「菊池亜希子 マッシュ」岐阜県出身だそうで、知ってる地名がばんばんでてきてうれしかった。菊池亜希子さんって、好きなひとはめっちゃ好き、っていうタイプの有名人だったのね。。初めて知りました。
ひとりで静かに、ゆっくり、気になる雑誌や本をぱらぱらと眺め、読み、ビールを飲んだら酔いました。ふわふわ〜〜っといい気分で、また街中へ。
B&Bのビールが効いてふわ〜〜っとしつつ、あちこちうろちょろしてからこの日のメインイベント「タケちゃんの美味しいコーヒーで集おう♡」の会へ。
開催場所が下北沢だった、というのも参加を決めた理由のひとつ。
前々から行ってみたい場所としてインプットしておくと、きっかけがあればその場所にちゃんと行くことになるので、他にもいろいろインプットしよう、と今回のことで改めて思う。
タケちゃんは宮崎の方。この日が初対面でした。
夫の出身が大分県で、お隣の宮崎県には去年訪れていたのでなんだか親近感。
なまりがあるのも親近感!しかもよくよくお話しを聞いてみたら、ばななさんとお知り合いでした。下北沢がつなげてくれた縁としか思えない…。
サーカスナイトのバリ取材の際、偶然一緒だったそうです。
うらやましすぎる…!ますます親近感でした。
ばななさんの話になったのは、その日の会場に本が置いてあったから。
そのラインナップも素敵で、オーナーさんのお人柄を勝手に想像。
会場は、一階がシェアハウス、二階は居心地のいいロフト付きリビング…のようなイベントスペース。これがとっても素敵でね、やられました。
風水をみて建てられたそうなのですが、居心地がよすぎて住みたくなりました。また伺いたいなあ。
開催のお知らせ~第2回読書会
仕事が立て込んでいてマイワールドが薄くなって生きづらい・・・、
忙しいからこそやっぱり読書会を開催しよう!と思い立ちました。
第2回読書会の課題図書は、村上春樹の短編集。
あんまりメジャーどころではないのですが、
個人的に誰かと語ってみたい内容が盛りだくさんな作品。
作者は、これは本来の意味での小説ではない、と最初に前置きしています。
作者に誰かが話したことを、事実に基づいて書いてある。
だから、スケッチのようなものなのだと。
この短編集には、普段の小説ではあまりお目にかからない形式で、
ストーリーを話す人、聞く人、書く人が出てきます。
読むのは私たち。
「読む」「書く」「聞く」「話す」がつながっているのです。
ストーリー自体には教訓もオチもないんだけど(と私は感じる)
物語そのものにものすごく興味を惹かれるものがあるのはなぜなんだろう?
話した人は、どうしてそれを誰かに話したくなったんだろう?
書いた人は、どうしてそれを書きたくなったんだろう?
そんなことを私は語りたいな。
あなたは、何を語りたいですか?
**第2回読書会@eriie’sroom のお知らせ**
日時:8月17日(水)10:00~12:00
場所:都内カフェ(ご参加の方にお知らせします)
参加費:1,500円(飲食代別)
定員:4名(残3名)
お申込はこちらから → 読書会@eriie’sroom
舞台とこども
こどもと舞台を観に行く予定が目白押し。
毎月舞台を見にいける、この幸せよ・・・!
こどもが小学生になって、しかも高学年(5年生)なので手もかからず、
でもまだ子ども同士で連れだって行くには早くて、
親と一緒に行くことに抵抗のない、なんだか貴重な時間な気がする。
タイムスリップして、産後の私にいつかこんな日が来ることを教えてあげたい。。。
7月は『親子で楽しむ歌舞伎教室』
8月は「こどもにみせたい舞台シリーズ ”モモ”」の舞台
こどもがどんな感想を持ったとしても、”舞台を見に行く”という経験そのものが重要だなあと思っている。実際に、去年はこども向けクラシックのコンサートに行って、「なんだかいまいちだった」って感想だった。
でも、コンサートっていうものが、どれぐらい大きなホールで行われて、どんな音がして、どんなにたくさんの人が来ていたか、というのは実際に行ってみないとわからない。
つまらなかった割には、テレビで流れてくる音楽がそのコンサートで聞いた音楽だったりすると「ママ、これコンサートでやってたね!」と、親しみを感じたりしているのを見ると、彼のなかで経験がちょっとづつ積み重なっているなあと嬉しくなる。
だから、最初は好きかどうかわからなくても、どんどんいろんなものを見て、彼の世界がぐんぐん広がったらいいなあと思う。
菅原小春っていうダンサーを知ってますか?
知らない人みんなに教えたくなっちゃう私の大好きなダンサー。
先日、初単独ダンス公演「SUGAR WATER」をみてきました。
観た後、全然言語化できなくて文章にしていなかったんだけど、
Twitterでつぶやいてた内容をまとめてみたら、なんかいい感じに!
そのまま載せてみます。
ダンスや表現から伝わってくるものに反応して、
震えるような、ぞくぞくするような感情を味わった。
表現してる感情にシンクロしたり、ダンスそのものに感動したり。
短時間でいろんな感情を味わって、帰り道はなんだか元気になっていた。
日常に色がついた。これが体感の素晴らしさだなあ。
意味がわからなくても元気になる。生きたいな、と思える。生きたい理由はあとからわかってくる。
考える前にもう答えは身体がわかってる、って、こういうことなんだ。
これ、マチスとシャガールをみたときと同じ体感。
帰り道は足取りが軽く、なんだか元気で、日常に色が戻ってきた感じ。
ただただ自分を生きること、それがアートにつながる。
小春ちゃんのダンスは、ただただ自分らしくある、が全開だった。
アートに触れることで、より自分らしくなる。
その自分らしさそのものがアートになる。
アートは生きる希望だ。
第一回読書会を開催しました
気持ちのいい朝。
グリーンがたくさんあって、さわやか。
お店に一番乗りで、とっても気がいい店内。
平日午前中ってすきなのです。
参加者は私を含めた4人。
本の話をたくさんしたいので、自己紹介は後回し。
お互いを呼び合うお名前だけ紹介してスタートしました。
まずは、この読書会のルールをアナウンス。
・話すことは、感じたこと、自分の内側に起こったこと。
・何を感じてもOK。相手の感想への否定はNG。違いは違いとして受け取り合う。
・勉強会ではないので、文学史や作者の生い立ちそのものだけを論ずるのはNG
(感想の流れのなかで必要ならOK)
この前提の上で、なんでも話しましょう、っていう会なのです。
約2時間、みっちり話して、いろんな話題になり、
主人公ムルソーへの理解や、作品自体の考察も深まりました。
一人だと読み飛ばしたり、理解できなかったりするところを、
いろんな視点からの感想や意見が聞けて、そのひっかりがほどけていく。
ほんと、複数で話すとこんなに深まるんだ、って改めて感慨深い。
個人的には第二章の裁判の部分が深められたのがとってもよかった。
特に最後の司祭への憤りからの独白は、一人だったら曖昧なまま、
よくわかんなかったけど、なんかひっかかるな、ってだけで終わってたと思う。
話した内容をスケッチ的にメモ。
・嘘、正直さ、それゆえの理解されなさ。
・理解できない相手への嫌悪感
・本質をみること
・会社での自分とプライベートの自分
・「異邦人」の意味
・人は理解したい生き物?理解するためのわかりやすい説明が常識
・個人的な体験を言語化することの危険性
・人間の暴力性
・感情を出せる場があることの重要性
・こどもとの会話
・太陽とママン
・結婚してもしなくても、引き金を引いても引かなくても「どっちでもいい」
・ムルソーの死生観
・「世界の優しい無関心」
・私が死んでも世界は変わらないということ
・アートに暴力シーンがあることについて
・死刑について
・古典の読み応え
・読み継がれるということ
準備の段階では、私自身はムルソーの人としての「あり方」を語りあいたかったのですが、そのテーマを今日ひとしきり語ったら昇華されたみたいです。語りたい欲求が消えました。自分のなかの引出しにしまっておこう。
そしてなぜか「身体性」というワードが浮上。
このところ、本だったりアートだったり、インスパイアされるものが変わっても、ちょこちょこ顔を出していた関心ごと。個人的な次のテーマかな。
参加者の方も、読書会でそれぞれに自分が今持ってるテーマについて深まったみたい。終了後は新たに話したいテーマが浮かんできて、エネルギッシュになったりしたらしいです。
共鳴、というのかな。こういうの。
それぞれが持つ音が、お互いの音を聞いて、響き合う。うつくしい風景。
こどもと恐竜博と音声ガイド
上野の恐竜博へ。
息子は初の音声ガイドを聞きながら、熱心に見てました。
ジュニア用で、わかりやすかったそうな。
去年も来たんだけど、今年はティラノサウルスがいるからもう一度来たかったんだって。
興味あることは、ほんと真剣。音声ガイド、借りてよかった。
こういう姿を見ると、もっといろんなものを見せてあげたいなあと思う。
知らないものは見てみないと、好きか嫌いか、興味があるかないかもわからない。
子どものうちは、なんでも経験して、世界を広く知ってほしいな、と思う。
というわけで、来月は親子でみる歌舞伎に行きます!
こういう時間が、ほんとに幸せ。