eriie's room

「水曜日の読書会」と「聴きカフェ」を主催しています。

<鑑賞記録>『カレンダーガールズ』

この映画を友人達と観ました。

プロジェクターで映した大きな画面で映画鑑賞会。

タイトルはカレンダーガールズ。 

 

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Amazonレビューより、あらすじの紹介をさらっと。

田舎町の平凡な日々に嫌気がさしていたクリス、夫の病で亡くした悲しみから立ち直れないアニー。親友同士のふたりは、地味な生活に彩りを加えようと、婦人会でヌードカレンダーを作ろうと提案。モデルは自分たち。その勇気ある行動は、英国だけでなく、ハリウッドまで巻き込む大ニュースになる。
1999年に発売され、30万部もの大ヒットとなった婦人会ヌードカレンダーの実話をナイジェル・コール監督が演出。

 

観終わってすぐに、お互いの感想をシェア。私の初見の感想はこんな感じでした。

 

「クリス達のアイディアがあたって、どんどんうまくいき始めて、ちょっと調子にものっちゃってるとき、なんだかとってもはらはらした。調子乗ってると痛い目に合うよ!と言いたくなっちゃう気持ち。翻って、自分自身が新しいことを成すときの変化がとっても怖いんだな、と気付いた。太極拳をやってるときの服の色や形が前半と後半でちょっとだけ地味に違っていて、彼女たちの変化を表していた。地続きの暮らしを大切にしつつも、日々の変化にもおそれず行こう、と思った。」

 

その後の会話で出てきたのは、パートナーシップ(夫婦やプロジェクトのパートナー)、家族が病気になったときのこと、喪失の物語のこと、映画の細かい描写について、婚姻制度のこと、などなど。

それぞれの家庭の話なんかもしました。普段だったら聞かれないし話さないことも、ここが安全な場だとわかってるから、安心して話せました。

さて、私にとっては、2回目の映画鑑賞会。

過去に観たものの感想って忘れちゃってたりするので、感想をシェアし合う相手と同時にみて、取って出しの感想を同じ温度感でシェアし合える、っていうのは、とってもよかった。

その場で読む読書会、みたいな感じかも。

 

またやりたいです!またやろう!!

 

 

 

 

 

読書会を開催しました*2017JUN『6月は2017年の句点を打つ会』

6月の水曜日の読書会を開催しました。

今回は、テーマに沿った本を持ち寄るタイプの会です。

テーマは『6月は2017年の句点を打つ会』

 

2017年前半を表す一冊と後半に読みたい1冊を各自で持ち寄る・・・、はずでしたが、

この本を語る前にこの本のことを!

みたいな感じで一冊では終わらない方もいて(しかも複数!)

なんだかおもしろかったです。

人は自由だなあ、と。

 

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本にまつわるお話しを聴くことは、その本を通じてその人を知ることだな、

とあらためて感じました。

みんな、自分の世界をこころよくみせてくれて、ありがとう。

 

それは、とてもとても豊かな世界でした。

 

本人にとっては、この半年の生活とリンクしている地続きの、

割に普通に日常に起こったこととして、淡々と語られる物語。

 

でも、聞いている私にとっては、どれもこれも、

とても熱い物語に感じられました。

 

目の前の人のこの半年に起こった出来事や感じたことを聴き、

聴きながら自分も短い時間に半年分を疑似体験し、

感動したりびっくりしたり共感したりし、

そして、それをくぐり抜けて、今ここにいるんだな、と、

感慨深い気持ちになりました。

 

 

この半年間を自分らしく走りぬいたよ!

という人達が集っている場にいられてしあわせ、そんな体験でした。

 

 

聞かせてくれて、ありがとう!

 

<鑑賞記録>『JURIETA』監督ペドロ・アルモドバル

「JURIETAをみてあーだこーだ言う会」に参加。

仲間内の友人達と鑑賞し、ワイン片手にあーだこーだ言ってきました。

『初見の感想を、きちんと言語化しておくの、いい!』っていうのが、この会への感想です。

 

映画を観終わった後に、ふつふつと湧きあがるもの。

それらを、普段はなんとなく一言で「よかったねー」とか「おもしろかったねー」とまとめて終わりがち。友達と観に行って、感想話しつつ違う話になる、っていうのもしょっちゅう。

その後、言語化しようにも、うまくまとまらず時間が過ぎていく、っていうのが普段の映画鑑賞で、ブログで振り返って書くときに苦労するのです。忘れてしまっていて、書けないことも多々ある。

今回は、観終わった後すぐ、取って出しの感想をその場で集中してかたまりの言葉にして出したので、ぎゅぎゅっと冷凍、みたいな感じで、残っている。

 

初見の感想。

 

私が感じたのは、登場人物たちそれぞれの「喪失」の物語でした。

人は人を失う。失った事実は一つでも、どういう物語になるかは人それぞれ。

喪失に打ちひしがれて鬱になることもあれば、それをバネにがんばることもある。

それは、各自がその喪失を自分で納得させるための物語。

どの物語が素晴らしいか、という優劣はない。人は好きな物語をつくる自由がある。

 

 

最初に持った感想はそのままに、6人でいろいろ語り合う中で、映画の輪郭もはっきりしてきます。

 

・アバがプレゼントしてくれた彫刻はショアンだったのでは?

・ロレンツォみたいな人に50を過ぎてから出会えることの希望。残りの人生を共に歩むパートナー。

・なぜ人は、自分に関係ないことまで、自分が悪かった、というつらい物語にするのか?

・アンティアと一緒にショアンが亡くなったことを悼む時間がもっとあったらよかったのに。

・マリアンとショアンはどんな関係だったんだろう?

・フリエタの両親、フリエタ自身の夫婦のあり方、アンティアが息子を失う、似たような事柄が時を超えて起こる。その意味。

・言わないことにした言葉がある。語られなかった物語。でも伝わっている気持ち。

 

DVDを貸してもらったので、家に帰って二回目を観ました。

初見のあと、スペイン語の発音が「ジュリエッタ」ではなく「フリエタ」だと知ったので、ものすごく耳も使いました。(フリエタだとわかったとたん、「フリエタ」がたくさん聞こえてきた・・!)

 

字幕は字数の制限もあるのであんまり出てこないけど、登場人物たちは会話の中でたくさん名前を呼び合っていました。「フリエタ」「ショアン」「イグレシオ」「ロレンゾ」「アバ」「アンティア」「マリアン」「サアナ」「ベア」たくさんのたくさんの名前たち。

 

スペイン語が耳に心地よかった。

実は、スペインにはずっとずっと行きたいと思っていたのです。

この映画に、後押しをしてもらったなあ。

 

来年の夏は、スペインに行くことも、こっそり決めたのでした。

 

 

開催のお知らせ~水曜日の読書会*6月は2017年の句点を打つ会

 

6月は、久々に持ち寄り読書会をします。

 

日時:6/21(水)10:00~12:00

場所:都内カフェ

テーマ:2017年の句点を打とう

2017年前半の私を表す本1冊、2017年後半に読みたい本1冊、計2冊をお持ちください。

参加費:2000円

定員5名

※男性はお知り合いかご紹介限定

 

・お申込はこちらから https://ws.formzu.net/fgen/S66517496/


・FBで繋がっている方は、こちらからどうぞ。

www.facebook.com


◇このテーマにした理由

 

昨年末に一年を振り返る会を行ったところ、夏前の記憶がない人が続出したのです。

そのことが、衝撃的でした。

 

夏って暑いから、その前の記憶を吹き飛ばしちゃうのかもしれないなあ、とか、

3月でいったん区切られてしまう感もあるなあとか、いろいろ思い、

今年はちょうど真ん中の6月で振り返ってみようと思った次第です。

 

一年の真ん中なので、前後をみて、今を確かめようと思っています。

 

「一気に冬になったね!」「いきなり夏になったね!」

みたいな言葉に表される体感で、

記憶って区切られているのではないか、というのが私の仮説。

 

冬~春にかけての記憶って、「寒い」感じ

夏~秋にかけての記憶って、「暑い」感じ

が記憶のベースになってる気がしてならないのです。

記憶と体感についても、話せたらうれしいな。

 

 

水曜日の読書会では、6月に句点、12月に読点を打つ予定です。

 

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読書会を開催しました*私の読みとった物語~神様のボート 

この読書会を迎えるにあたって、カフェで一気に再読しました。

神様のボート

3時間くらいかな。ものすごく集中して読みました。

葉子さんが東京に戻ってくるくだり、思わず泣いてしまった。

家で読んでるみたいに、ぽろぽろぽろぽろ涙が出てきて止まらなかった。

うっかり泣いてしまうくらいリラックスできる場所でした。

ここで、いつか読書会を開きたいな。

胡桃堂喫茶店

 
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ラストの解釈に悩み、どんな物語として読むか、を話しました。

(ここから先は、ねたばれありです)

 

 

 

 

「あのひと」に葉子は生きて会えたのか?

それとも死して、葉子の幻想の中で出会えたのか?

 

いずれにせよ、葉子にとっては、

自分が生きていても死んでいても、

会えたことに変わりはなかったのかもしれない。

 

でも、物語として、

死んでしまってから会えたのでは、あまりにも悲しすぎる。

葉子は、過去にあのひとを愛した記憶の中でしか生きられず、

目の前の現実では生きられなかった、ということになる。

 

葉子と草子が神様のボートに乗って放浪をしていた16年の間に、

「あのひと」が現実を精算し、

彼は彼で葉子を探し、毎日あのバーに通っていたのだと思いたい。

 

私は、そういう現実的なリアルな「あのひと」の物語があった、

ということにして読みたい。

 

 

 

その一方で、葉子の物語として、こんな風にも読もうと思う。

 

 

心のなかは過去に愛した人の記憶でいっぱいで、

ふわふわしているように見えたとしても、

実際には力強く現実を生きている。

でもうっかりなじんでしまうわけにはいかない。

 

桃井先生からもらった通帳には手をつけず、

親や親戚や従姉妹や友人に連絡をせず、

見知らぬ土地を転々としながら、

一人で子育てをし、働き、生きている。

幻想を抱きながら。

 

草子と空想の中のパパと三人で暮らした放浪の日々。

 

あのひとの忘れ形見でもある草子。

草子が家を出る、イコール、二人の生活が終わる。

それは、妄想のあのひととの三人の生活も終わるということ。

そして、神様のボートを降りるときがきたということ。

 

人生最大の喪失と絶望の、そののち。

 

神様のボートに乗っていた葉子はもういない。

草子だけが生きている救いだった葉子も、もういない。

あのひとに再会した別人の葉子がそこにいる。

 

日常になじみ、安心して慣れることのできる世界に生きている。

 

 

 

私がこの物語から受け取った、今回のメッセージ。

 

人が生きるということの中に、小さな死と再生、その繰り返しがある。

過去の自分が小さく死に、新しい自分がそっと誕生する。

 

人は、人生で何度でも生き死にを繰り返すことができる。

たとえば10年前の私は、別人なのです。

 

 

 

最後に江國香織さん本人が、

別の書籍でこの本について言及している箇所を引用します。

私の受け取った物語の主題とは全然違ったけれど(笑)

ご参考までに。

一度愛したら人は人を失わない。

これは『神様のボート』という小説のテーマでもありました。

そもそも「失う」は自動詞であるから、

主語である「私」が失おうとしない限り、

誰も、その恋愛の相手でさえーー

「私」にその人を失わせることはできない。

その人に会えなくなっても、あるいは別れてしまっても、

私はその人を失わない。

 

 

 

 

視聴記録「ことほぎラジオ 番外編『森の読書会』」

とつぜんですが、好きなラジオがあるんです。

といっても、ラジオの機種で好きなものがある、というわけではありません。

いわゆるAMとかFMのラジオの電波にのってやってくるものでもありません。

 

インターネットで配信されていて、PODCASTでも聞ける「ラジオ」です。

オンタイムで聞く必要はないので、ラジオという名のいつでも聞ける音声配信、っていうものでしょうか。

ネットサーフィンしていると、(音声配信で)ラジオやってます、っていう文章をあちらこちらでみかけるようになりました。

ラジオの定義も変わりつつあるのかなあ。

 

さて、その好きなラジオは「ことほぎラジオ」といいます。

友人のせいこさんが、そのまた友人の桂さんと二人でつくっています。

 

お互いの話をじっくり「聴きあう」様子がとても素敵で、初回から毎回聞いています。

2人のつくる場の空気感が、ラジオを通じてこちらにも届きます。

 

聞いている時間は、

2人と一緒にその場にいるかのような気持ちになるし、

2人と一緒に旅に出て、まだ戻ってくるような気持ちにもなります。

 

そんな風に毎回聞いていたのですが、

なんと二人がラジオで読書会をやっている回が配信されたではないですか。

読書会を主催している私としては、聞き捨てならない回です。

 

(ちなみに「聞き捨てならない」はすでに慣用句になっていますが、

本来の意味は「黙って聞き逃すことができない」という意味だそうです。

こんなにも文脈にぴったり使えてうれしい。)

 

普段本を読んだ後は、「読書記録」ってタイトルにつけてるのですが、

今回はラジオだし、とおもって「視聴記録」ってつけてみました。

かたいのも、ご愛敬ってことで。

視聴覚室、ってむかし、小学校にあったなあ、なんてことを思い出す昼下がり。

 

 私の好きな回はこちら。

doremium.seesaa.net

 

配信されたその日はすらーっと聞き、何日かしてから、もう一回集中して、

今度はじっくり、じっくり聴きました。

聴いた後は、ふつふつと湧きあがってくる感想に、

いてもたってもいられなくて、Facebookにコメントしたり、

Twitterで感想を投稿したり、忙しかったです。

 

その後3回目を聴き、ラジオの2人におたよりも送りました。

(ことほぎラジオにはおたよりコーナーがあってね、送ると必ず読んでもらえるのです) 

 

それだけでは飽き足らず、いつもの読書会のように、

これを聴いた人と感想をシェアしあいたい、そんな気持ちになっています。

 

2人の物語がリンクし、ダンスするさま。

その美しい様子をまずは聴いてみて下さい。

 

本ではないから読書会ではないのですが、

同じ回を聴いた人と感想をシェアしあいたいなと思っています。

 

私の感想はこちら。

ことほぎラジオの二人に送ったおたよりです。

せいこさん、桂さん、こんにちは。

 

森の読書会、じっくり、じっくり、聴きました。
ラジオをつくっていく上で培った信頼関係があるからこそ、

語られるべき物語が語られた、という感じがしました。

せいこさんと桂さんの物語がリンクし合い、

ダンスしている様がとても美しかったです。

 

そして、この話をリスナーに聞いてほしい、

と2人が思ってくれたことがとても嬉しかった。

この物語は、二人の信頼関係が前提にあるからこそ出てきた話だけど、

リスナーへの信頼もあるんだな、と感じたのです。


この番外編を配信することにしてくださって、ありがとうございます。


私も読書会を主催しているのですが、過去に開催したときに、

偶然テーマが繋がっていく、奇跡のようなことが起こったことがあります。

でも、それはその場にいた人にしかわからないことで、

話された言葉は消えていくもの。

記憶にしか残らないという美しさもありますが、

この森の読書会では、日常では消えてしまうものが、

きちんと編集されて残っていて、そこで起こった奇跡を、

後から、その場にいたかのように体験できる、

というところがいいなあと思いました。

残っている記録という意味では他の回も同様なのですが、

私にとっては、読書会を聴く、

というのがとてもとても新しい体験でした。

 

 

長くなってしまうので、おたよりには紹介されている本の感想までは書きませんでした。

それはまた、感想をシェアし合えるリスナーさんと出会えたときのために、とっておこうと思います。

 

 

開催のお知らせ~水曜日の読書会*スピンオフ on Saturday 5月27日

水曜日の読書会、というタイトルで読書会を開催していますが、

平日はどうしても参加が難しい、という方とも話したい!と思い、

土曜に開催してみることにしました。

課題図書は、江國香織「神様のボート」です。

 
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※ホリーガーデンの主人公たちと親戚なのですよね^^

 


◇ 水曜日の読書会*スピンオフ on Saturday ◇

日時:5/27(土)10:00~12:00

場所:都内カフェ

課題図書:「神様のボート」江國香織 ※事前読書要

参加費 2000円

定員5名

※男性はお知り合いかご紹介の方限定

 

・お申込はこちらから https://ws.formzu.net/fgen/S66517496/

 

・FBで繋がっている方は、こちらからどうぞ。

www.facebook.com

 

◇ 私が個人的に話したいことは、ラストシーンの解釈。

この本の発売当初から、早18年。

当時から、今に至るまで、ずーーっと2通りの解釈の間で悩んできました。

本当はどっちなんだろう??と、いつも読むたびもやもやして、

その時々で読み方を変え、それなりに自分の物語として取り込んできたけれど。。。

他の人はどうなんだろう?みんなに聞いてみたい!

そして長年のもやもやに決着をつけたい!

という気持ちが湧きあがってきています。

 

そんな風に読んだことなかった、っていう方も、もちろんご参加ください。

みなさんが、どんな物語として読んだのかを、聞きたいです。