とつぜんですが、好きなラジオがあるんです。
といっても、ラジオの機種で好きなものがある、というわけではありません。
いわゆるAMとかFMのラジオの電波にのってやってくるものでもありません。
インターネットで配信されていて、PODCASTでも聞ける「ラジオ」です。
オンタイムで聞く必要はないので、ラジオという名のいつでも聞ける音声配信、っていうものでしょうか。
ネットサーフィンしていると、(音声配信で)ラジオやってます、っていう文章をあちらこちらでみかけるようになりました。
ラジオの定義も変わりつつあるのかなあ。
さて、その好きなラジオは「ことほぎラジオ」といいます。
友人のせいこさんが、そのまた友人の桂さんと二人でつくっています。
お互いの話をじっくり「聴きあう」様子がとても素敵で、初回から毎回聞いています。
2人のつくる場の空気感が、ラジオを通じてこちらにも届きます。
聞いている時間は、
2人と一緒にその場にいるかのような気持ちになるし、
2人と一緒に旅に出て、まだ戻ってくるような気持ちにもなります。
そんな風に毎回聞いていたのですが、
なんと二人がラジオで読書会をやっている回が配信されたではないですか。
読書会を主催している私としては、聞き捨てならない回です。
(ちなみに「聞き捨てならない」はすでに慣用句になっていますが、
本来の意味は「黙って聞き逃すことができない」という意味だそうです。
こんなにも文脈にぴったり使えてうれしい。)
普段本を読んだ後は、「読書記録」ってタイトルにつけてるのですが、
今回はラジオだし、とおもって「視聴記録」ってつけてみました。
かたいのも、ご愛敬ってことで。
視聴覚室、ってむかし、小学校にあったなあ、なんてことを思い出す昼下がり。
私の好きな回はこちら。
配信されたその日はすらーっと聞き、何日かしてから、もう一回集中して、
今度はじっくり、じっくり聴きました。
聴いた後は、ふつふつと湧きあがってくる感想に、
いてもたってもいられなくて、Facebookにコメントしたり、
Twitterで感想を投稿したり、忙しかったです。
その後3回目を聴き、ラジオの2人におたよりも送りました。
(ことほぎラジオにはおたよりコーナーがあってね、送ると必ず読んでもらえるのです)
それだけでは飽き足らず、いつもの読書会のように、
これを聴いた人と感想をシェアしあいたい、そんな気持ちになっています。
2人の物語がリンクし、ダンスするさま。
その美しい様子をまずは聴いてみて下さい。
本ではないから読書会ではないのですが、
同じ回を聴いた人と感想をシェアしあいたいなと思っています。
私の感想はこちら。
ことほぎラジオの二人に送ったおたよりです。
せいこさん、桂さん、こんにちは。
森の読書会、じっくり、じっくり、聴きました。
ラジオをつくっていく上で培った信頼関係があるからこそ、語られるべき物語が語られた、という感じがしました。
せいこさんと桂さんの物語がリンクし合い、
ダンスしている様がとても美しかったです。
そして、この話をリスナーに聞いてほしい、
と2人が思ってくれたことがとても嬉しかった。
この物語は、二人の信頼関係が前提にあるからこそ出てきた話だけど、
リスナーへの信頼もあるんだな、と感じたのです。
この番外編を配信することにしてくださって、ありがとうございます。
私も読書会を主催しているのですが、過去に開催したときに、偶然テーマが繋がっていく、奇跡のようなことが起こったことがあります。
でも、それはその場にいた人にしかわからないことで、
話された言葉は消えていくもの。
記憶にしか残らないという美しさもありますが、
この森の読書会では、日常では消えてしまうものが、
きちんと編集されて残っていて、そこで起こった奇跡を、
後から、その場にいたかのように体験できる、
というところがいいなあと思いました。
残っている記録という意味では他の回も同様なのですが、
私にとっては、読書会を聴く、
というのがとてもとても新しい体験でした。
長くなってしまうので、おたよりには紹介されている本の感想までは書きませんでした。
それはまた、感想をシェアし合えるリスナーさんと出会えたときのために、とっておこうと思います。