<鑑賞記録>バレエ ウィズイン・ザ・ゴールデン・アワー / メデューサ / フライト・パターン
ライブビューイング、という形式で、バレエを初鑑賞しました。
ライブビューイングというのは、実際に上演された舞台を映画館で観られるというもの。開園前の舞台の様子から映されていて、休憩時間も劇場の様子が映っているので、実際に劇場に足を運んでみているような気分になります。
ライブビューイングで特筆すべきは、解説と出演者へのインタビューがついていること。それがあることで、より楽しめる構成になっています。
タイトルはこちら。
ウィズイン・ザ・ゴールデン・アワー / メデューサ / フライト・パターン
Within the Golden Hour / Medusa / Flight Pattern
1回で三本の作品を上演するトリプルビルでした。
HPより引用。
世界中で引っ張りだこの現代振付家3人による全く違った個性の、刺激的で、クオリティの高いダンスを堪能できるトリプル・ビル!
「ウィズイン・ザ・ゴールデン・アワー」は、「不思議の国のアリス」、「冬物語」、「パリのアメリカ人」と大ヒットを飛ばした現代の名匠、クリストファー・ウィールドンの2008年の作品。
新作「メデューサ」で初めてロイヤル・バレエに作品を創作して話題を呼んでいるシディ・ラルビ・シェルカウイは、日本でも「TeZukA」や「プルートゥ」などを演出し、大の日本の漫画好きとしても知られている。多様なバックグラウンドを持つ異才で、世界中でプロジェクトを同時進行させている。本作はギリシャ神話のメデューサの物語に基づく。
「フライト・パターン」は、カナダ出身の女性振付家クリスタル・パイトによる2017年初演の作品。本作は、戦乱から逃れようと困難な旅を続ける難民たちの姿を描いたパワフルで心に訴えかける作品で、ローレンス・オリヴィエ賞を受賞するなど高い評価を得た。パイト作品に多く見られる群舞を巧みに使い、36人のダンサーたちが忘れがたい印象を残す。
観た直後の感想を載せておきます。
ウィズ イン ザ ゴールデンアワー
意味がわからないのに、その美しさに涙がわきでてきました。生の喜び!性の喜びも含めて。生きて、死んで、魂の世界に行って、次はどんな物語を生きようかな?とプランを立てる、そんな物語が頭の中で勝手にできあがりました。
なぜかメデューサになったときのほうが美しく感じてしまった…!
赤と黒の衣装に、底からぐぉーっとくる舞。
平野さんがかっこよすぎてやばいです。夢にみそう!
音楽、衣装、舞、の総合芸術。自分の内側が、ぐわんぐわん揺さぶられます。
言葉がない分、ダイレクトに伝わってくる感じ。人間ってなんだろね…
日常も、みんなお芝居を演じてるのかねー、って気がしてきた。
そうせざる得ない、とか、そうあるしかない、とか。
フライト パターン
装飾を一切排した衣装と舞台
それでも浮かび上がるのは、その人の顔 顔 顔
平野啓一郎のDawnという小説を思い出しました。
AIが発達して、顔認証システムで監視する世界。
整形する技術が発達
私はだれか?そんなことを思い出しました。
集団の圧迫感と窮屈さと調和と美しさ、全部ある
振り付けのクリスタルさんが
政治の話をしたいわけではなく、アートの場では会話が生まれる、
って言ってたのがすごく良かったです
私は、tohoシネマズ流山おおたかの森で鑑賞しました。上映はプレミアスクリーンでした!とってもゴージャス。
ふかふかシートで、席と席の間にバッグ置ける場所があります。1人席と2人席あり。