読書記録『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』&タルマーリーのこと
2か月前ぐらいに読んだ本。
そのときは感想が出てくるほど消化できず、それよりも、気になった文章をそのまま抜き書きしてとっておきたくて、文章をまるごと書写しました。
田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」
渡邉 格 (著)
下記、本文よりの引用です
いつかは今いる世界の「外」に出て、小さくてもほんとうのことがしたい。自分が正しいと思えることをして、それを生活の糧にして生きていきたい。
だから、僕ら「田舎のパン屋」が目指すべきことはシンプルだ。食と職の豊かさや喜びを守り、高めていくこと、そのために、非効率であっても手間と人手をかけて丁寧にパンをつくり、「利潤」と訣別すること。それが「腐らない」おカネが生み出す資本主義経済の矛盾を乗り越える道だと、僕は考えた。
できるだけ地場の食材を使い、環境にも人間にも地域にも意味素材を選ぶ。イーストも添加物も使わずに、手間隙かけてイチから天然酵母をおこして丁寧にパンをつくる。真っ当な”食”に正当な価格をつけて、それを求めている人にちゃんと届ける。つくり手が熟練の技をもって尊敬されるようになる。そのためにもつくり手がきちんと休み、人間らしく暮らせるようにする・・・。
マルクスいわく、資本主義経済の矛盾は、「生産手段」をもたない「労働者」が、自分の「労働力」を売るしかない構造から生まれている。(中略)それよりも、今の時代は、ひとりひとりが自前の「生産手段」を取り戻すことが有効な策になるのではないかと思う。そのニュアンスをうまく表現してくれているのが、「小商い」という言葉だ。
仕事とは、稼ぐとは、働くとは、をこんこんと考えていた時期ならではの抜き書きだなあ。。
「小商い」に興味が湧いて関連本を買ったのですが、積読中。そろそろ読もうかな。
それにしても、タルマーリーさんのパン、食べたいなあ!!
仲間でわいわい食べる会を来年の初夏あたりにできたらいいかな。
そのときにオンラインで買えますように。。
うーん、そして、このお店にも行ってみたい。いつかいこう。必ず。