読書会を開催しました*2017JUL『沼地のある森を抜けて』
7月の水曜日の読書会を開催しました。
今回は私含め4人でお話ししました。
課題図書は「沼地のある森を抜けて」梨木果歩。
2時間のフリートークのなかで、「生命とは」「自分とは」という大きなテーマから、ウィルスや菌などのミクロの世界まで、遠くからも近くからも自由自在に視点が動きました。異文化間における死生観の違いの話、ウィルスに支配された身体の話、出てくる単語は、大島紬やアートやアルチンボルトやナウシカやもやしもん…などなど、多岐にわたりました。が、なかでもやっぱり「発酵」がキーワードに。
読書会の後、下記の三冊を読みました。
まずは真ん中の『田舎のパン屋がみつけた「腐る経済」』。「沼地~」を読書会の課題本にしてから、発酵関連の話題が目にとまるようになり、鳥取で天然菌でパンやビールをつくっている「タルマーリー」さんを知りました。そのオーナーである渡邉格さんの著書です。経済が「腐る」ってどういうことなんだろう?って興味が湧いて読みました。
右側の『ゆっくり、いそげ』はクルミドコーヒーオーナーの影山さんの著書。最近よく二号店を利用している関係で読んでみました。前述の本を読んだ後もそうだったのですが、自分の今の仕事の姿勢を改めて考えなおすきっかけになりました。頂いている参加費は妥当だろうか?とか、支援し合う関係になっているだろうか?などなど。
最後に、左側の本。こちらは、まだ読んでいる途中なのですが、タルマーリーさん繋がりで知った「発酵デザイナー」小倉ヒラクさんの『発酵文化人類学』。著者がこの肩書きに至った経緯がとても興味深く、上記二冊に続けて「働く」ということをますます考えています。
次回は「働く」がテーマの読書会をしようかな。