eriie's room

「水曜日の読書会」と「聴きカフェ」を主催しています。

<鑑賞記録>椿姫~METライブビューイング

2017年後半のスタートに際して、前半の振り返りをしています。

今年前半は「なにかを鑑賞して同じものをみた人と話す」っていうことをたくさん行いました。鑑賞した後に誰かと話すと、ちゃんと感想が自分の中に残るのが、とってもいいところ。

 

 ちなみに「なにかを鑑賞して同じものをみた人と話す」ことの良さを私に教えてくれたのは、このブログによく登場する友人のせいこさん。せいこさんが企画する「〇〇をみてあーだこーだ言う会」では、古今東西のいろんな表現に触れさせてもらってます。ことほぎラジオのパーソナリティーでもあります。 彼女と話していると、自分の中の表現欲がむくむくと湧いてくるのが不思議なところ。

hitotobi.hatenadiary.jp 

 


前半はブログに書くことを意識していなかったので、あんまり記録を残してないのですが、これは外せない!っていうのがオペラ。

 

ニューヨークのメトロポリタン歌劇場で上演されたオペラを、日本の映画館でみる、というもの。オペラ初心者には、リーズナブルに本物に触れられるよい機会でした。

 

www.shochiku.co.jp

 

こちらも能と同様友人のせいこさんが”『椿姫』を観て感想をあーだこーだと話す会”を企画してくれて、参加しました。こんなのやりたいなー?とせいこさんがつぶやいていたのをいち早く察知して、いくいく誘って―と、猛アタック(笑)

そんな機会でもないかぎり、ちゃんとオペラみよう、って自分からは思わないんだけど、時代を積み重ねて続いているという意味での「古きよき」表現に触れたい、という欲求は元々あったのです。(こういう自分にとっての素晴らしくよい機会を察知する能力だけは秀でてるなー私、と書きながら気づく。。)

 

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音楽に詳しくてオペラをよくみているゆかこさんがナビゲーションしてくださって、鑑賞前にみておくといい動画や、あらすじを教えてくれました。わたし、そういうとこ素直なので、ちゃんと予習はしていきます。当日、舞台に集中したいので、準備はたいせつ。

 

aktennotiz.jugem.jp


オペラというのは演出によっても随分と変わるみたいで、今回のはかなり斬新な感じだったそうです。

 

私のそのときの感想。

 


中学生のときに椿姫を本で読んだことがあって、そのときは主人公たちの気持ちがさっぱり理解できなかった、っていう過去があります。なんで自分の思い通りに生きないんだろう?ばかじゃないの?って中学生の私は本気で思っていました。

今回、大人になってこの物語に再会しても、その感想は変わらなかった。
でも、本人達は本気だからこそ、その本気のさまが、美しい。 
それは、舞台だからこそ伝わってきたことでした。

 

 

ヴィオレッタとアルフレッドの本気さの源は「愛」でした。
 

 

そう、私は椿姫をみて、自分は「LOVE」をつくりだすために生きているんだ、って思い出したんです。もしくは、そこにある「愛」を見出すこと。そして十分にあふれさせること。

なんのために生きてるんだろう?って答えのない問いに、ようやく答えが出た、画期的な一日でした。本当にうれしかった。この指針が胸の中にいつもあります。だから、私にとってこの日は、書きとめておかねばならない一日なのでした。

 

そして、これを観終わった後にあーだこーだした時間こそが「LOVE」だったなあ、と今思い出してみると、そんな風に思います。さっきふと思い出したそのときの情景。

 

観終わった後のあーだこーだもとっても楽しくて、もう3ヶ月も前のことなんだけど、誰がどこに座ってたかまで思い出せる。釜焼のピザがおいしかったこととか、手がべとべとになって、それに気をとられちゃったこととかも。で、お手拭きください、って店員さんに行ったら同じくピザ食べてた友達に「そうそう、私もほしかったー」って感謝されたこととか(笑)そういうどうでもいいことを覚えてるんだよね、なんでだろ。そういうところ、旅っぽいなあ。

 

愛はそのテーブルにあふれていました。物語への愛、音楽への愛、目の前にいる人への愛、一緒に観た人への愛。聴きあう時間への愛。ほしかったものはすでにそこにあったね、っていう青い鳥ではなくて、もうすでにそこにあった、ってことに気づけたっていうことが最大のギフトなのでした。

意識してもしなくても愛はそこにあるけど、意識するといいことがたくさんあるのです。うれしさも増すし、思いやりも生まれるし、尊敬もできる。だから、愛に意識的に生きたいな、と、今はそう、思っています。そんなターニングポイントになった椿姫、の私にとっての物語でした。

※追記 ゆかこさんからみた「あーだこーだの会」

 


aktennotiz.jugem.jp