アパレルブランドをつくる その1
ふとしたことから、アパレルブランドをつくることになりました。
(大口叩いてますが、好きな布でスカートをつくって、レーベルの名前を勝手につくって、ネットSHOPで販売するだけです。でも気持ちはアパレルブランドなの…!)
きっかけはTwitter。
アフリカ布でつくった洋服をみて、ときめきどころじゃなく、脳内に鮮烈な稲妻が走ったのです。
わたしもこの布をまといたい・・・!という欲求が炸裂しました。
早速オーナーのリエさんのSNSをくまなくフォロー。(6月14日)
リエさんをフォローしたきっかけのツイート。ブルー×赤の印象が鮮烈だった。ビビッドで大柄。アフリカの気候みたい。買い付けの写真みたら、もう布が好みのばっかり。これまとったら絶対元気になるー!布屋さんに行きたい!行くぞー! https://t.co/4LZ8ZG64AH
— eriie (@eriielog) 2019年6月23日
そういえば、一か月前にワンピースが好きなのを思い出し、(6月2日)
真っ赤なワンピース着てみた。あがるわー!
— eriie (@eriielog) 2019年6月2日
アウターなしだと赤の面積が広いので、メイクもくっきりしないとなんか変だし、アクセサリー少ないとバランス悪いので、ピアスに長いネックレス。それでも足りなくて仕上げは頭にサングラスwバブルっぽいけど合う。人にどう思われてもいいや。
こんなつぶやきまでしていた。
この時点で、すでに自分が着るだけじゃ満足しなくなってる。
まわりに好きをシェアしたくなる衝動がほとばしってます。
ワンピース屋さんになりたい…
— eriie (@eriielog) 2019年6月22日
洋服屋じゃないの
ワンピースなの… ワンピースが好きすぎる。
ワンピースが気になり出してから、約1か月後・・・!(6月29日)
アフリカ布をGET!
布を買ったら、次はパターン。本を4冊購入。
あれこれ眺め、ワンピースよりスカートの方がたくさんの人に着てもらえるかな、サイズも簡単だし、まとうって感じだし、と思い、あんなにワンピース!って言ってたわりにあっさりスカートに変更w
なんとなくイメージができたら、次は実際に作ってもらう人を探す。
個人に依頼するか、最初から工場に頼むか、あれこれリサーチ中の今です。
そんなこんなで、アパレルブランドつくることになりました。
はてさて、どうなることやら・・・!
チャレンジはつづく。
天皇制についていろいろ考えた話
今年に入ってすぐに、天皇制の本を何冊か読んだ。
以前から天皇制については興味や疑問がぱらぱらとあったけど、あまりまとまりがなく、脈絡もないまま浮かんでは消えていた。
きっかけは、たまたま図書館である本が目に入り、気になって借りてみたこと。そのあとも、天皇制に関連した本を何冊か読んだのだった。それをFacebookに投稿したら、友人がその内容をシェアしてほしいとリクエストしてくれて、読んだ本の話をシェアする会を開くことになった。その準備のために再読していたら、ぱらぱらしていた疑問や興味にまとまりが出てきた。
そんな経緯から、文章にして残しておくとよさそうだ、と思い、まとめてみた記録です。
▼ 私の根底にいつもある問い
シェア会をするにあたって、なんで天皇制に興味を持ったのか、というところから話をはじめることにした。そういえば、と、古いノートを引っ張り出して、メモをいろいろ読んでいると、自分の問いにぶつかった。
そもそも世界はどのようにできているのか
世界はどんな成り立ちをしているのか
世界はどのような構造になっているのか
世界はどんなパーツでつくられているのか
そうそう、私はいつもこんな感じの問いを持っているんだった、と思い出した。この問いに答えてくれそうな本や物事、人に出会うと必ずわくわくする。
なんでこの問いを持っているのかは、自分でもよくわからない。でもこの問いをもっていることを支えてくれる言葉にも、すでに2年前に出会っていて、それもメモしてあった。
自分をとりまく人や物を、宇宙的秩序のうちに意味をもったものとしてとらえたい という根源的な欲求がある
余談になるけれど、この言葉に支えられて、自分が世界に対して疑問に感じることに意味を持たせることができた。意味がないことをずっと続けられるほど、強くはないのだ。今自分がしていることの意味が仮にもわかっていることで、探求を続ける自分にOKが出せた。
▼ 問いから派生した興味
そんなわけで、世界の成り立ちが書いてあるといわれる神話に興味があった。西洋ならアダムとイブの話だし、日本ならイザナギとイザナミの国生みの話が真っ先に思い起こされる。古事記の原書は難しくて手が出ないけど、ライトノベルで書かれているものをみつけて読んだり、ご縁があって聖書を読む会に参加したりした。
今思えば、一時期、能や歌舞伎、オペラなどの古典芸能を鑑賞していたのは、過去の人たちがどんな世界をみていたのかを観てみたかったからなのだとわかる。美術館でアート作品をみるときも「当時の人が世界をこういう風にみていた記録」を現代の私がみているんだな、と思ったりしていた、そういえば。
また、「こんな社会現象がある」と聞くと、それが起こった構造の方に興味が湧いた。
そんな風に世界の成り立ちに興味を持ってみたり聞いたりしていると、ところどころにいつも出てくるのが「天皇」だった。メインの話には出てこないけど、つながっていることが多かったのだ。古事記は天皇の先祖の話だし、社会システムとしての宗教を考えると日本の場合は「天皇制」は外せない。昨今の神社ブームで大人気の伊勢神宮は天皇家の先祖である天照大神が祭られている・・・などなど。
▼ 選書について
天皇制に関しては、立場によって大きく意見が分かれる内容なので、選書の際に「どの立場で」書かれた本なのかを気にして読むようにした。今回読んだ本は4冊。著者の肩書は、新聞記者、憲法学者、文学者。書かれた経緯も意識した。
▼ 天皇陛下は毎日なにをしているのか?
そんなわけで、天皇に関する興味がはからずも高まっていた折、図書館でなんとなく目にしたこの本に目が行くのも当然だった。
(講談社現代新書) 新書 – 2009/1/16
山本 雅人 (著)
新聞記者である著者が、宮内庁の担当だったときの取材を元に書かれた本。
「はじめに」より
本書は、「天皇」がいつ、どこで、どのような仕事をどのくらい行っているのかを具体的に明らかにしよう、と書かれたものである
仕事は3種に分けられており、国事行為、公的行為、その他の行為、がある。 なぜこのように分かれているのか、予算はどうなっているのか、どんな人が関わっているか、各業務の所要時間はどれぐらいかかるか、年間どれぐらいの仕事量なのか、スケジュールはどのように決められているか、勤務はどこでされているのか、住まいはどのようか、などなどが詳しく、かつ客観的に書かれている。
この本は著者自身が宮内庁の担当になって初めて知ったこともたくさんあり、「いろいろな議論の前提として、そもそも天皇はどのような仕事をしているのかを知ることが重要」と書かれていて、フラットな立場で書こうと試みられているように感じた。
まずは「誰かの意見」ではなく「事実」を知ることができたのは、初回の出会いとしてはとてもよかったと思う。天皇陛下の業務の多さに驚いたし、祭祀の大変さや宮司としての役割の重さなどにも思いをはせることができた。代わりがきかない仕事、というのが何より大変。
▼ 個人としての天皇、家族としての皇室
次に読んだのがこちら。
おことば 戦後皇室語録 – 2005/6/29
島田 雅彦 (著)
公式に発せられる「おことば」に著者が事細かに思いを馳せている。
本文より引用。
ふだんは御所の森の中で暮らす日本で最も長く続く一族の人々の声を聴き取ろうとすることが、文学者としての興味のすべてである。
(中略)
できることなら、もう一歩、皇室の方々の心の奥まで踏み込んでみたい。そして、その目に日本や世界はどのように映ったのかを知りたい。それが本書のねらいである。
そもそも天皇陛下とはいえ、一個人なんだ、ということを思いださせてくれたし、天皇制とは一つの家族の話でもあるんだ、と感じた。文学者ならではの視点。
▼ 時代の変化と天皇制
前出の2冊を読んだ後、そういえば天皇制って今最も旬な話題なのでは、と思い出し、こちらを読む。
詳説 天皇の退位 平成の終焉 – 2018/8/10
飯田 泰士 (著)
今年5月に行われる予定の天皇の退位がどのように決まったのか、特別法の制定の経緯が事細かに記載されている。
そして気になるのがやっぱりこの議論。
(朝日選書) 単行本 – 2004/9/11
中野 正志 (著)
この本を読んでよくわかったことは、象徴天皇という立場の矛盾だった。
125代続く天皇家の歴史の中で、天皇という立場が一番不自由な時代が今なのでは、と思う。時代の流れに沿う形で皇室はたびたび変化してきたのだというのは、今回読んだ4冊を読むだけでも容易に推測できる。平成天皇が先の大戦の犠牲者への追悼、慰霊の旅をライフワークとされている理由なども、ようやく理解した。
▼ 時代が変わると、教育も変わる
シェア会では、4冊の細かい紹介と、ブログでは書ききれない感想を伝えた。(ちなみに、シェア会でいったん言葉にしていたから、この記事もとても書きやすかった。)
そのときに、中学生の頃、先生に天皇についての質問をいろいろしたけど、結局明確な回答はほとんどもらえなかった、という話が出た。それは、先生の知識が不十分だったせいではなくて、答えられないことばかりだったんじゃないかという話になった。
というのも、高校の世界史の先生が「近現代史をもっとやりたいけど、政府として結論が出ていないことが多すぎて授業にできない」と言っていたのを思い出したのだ。私が高校生の頃は、戦後50年程度のころ。祖父母に戦争を知っている世代がいる時代だった。すでに戦争は風化されかけており、日常生活は戦争なんてなかったかのように経済的には潤っていたけれど、戦争があったことで起こったもろもろを、日本国家としてどのように解釈するか、公に決まっていないことが多々あったのだと思う。
最近では近現代も多く試験に出ているようだ。どんな内容なのか、気になるところ。時代が変わったら教育も変わるんだろう。うまい具合に息子が正に今、中学生なので、教科書を読ませてもらおうと思う。
▼ 最後に
戦後70年をすぎ、平成も終わりに近づいている。新しい元号は令和になる、とシェア会のすぐ後に、Youtubeのライブ配信で知った。「令和」と聞いた人たちが、一斉に好きだの嫌いだのとコメントを入れているのをみて、「平成」のときはこれがお茶の間で繰り広げられていたよね、と思った。そしてきっと、私はもう一回、未来の官房長官が「○○」と掲げるのをみることになる。時代は移り変わる。
時代とともに形を変えつつも続いてきた天皇制が、自分とどう関わりがあるのか、直接はまだ何も見えていない。でも、とにかく関係のあることだと感じる。
今後も折に触れて、思索を続けます。そのうち答えがみつかるんじゃないかな。
思索はつづく。
<レシピ研究>スイートポテト
料理が好きなわけでも得意なわけでもないのですが、レシピについて思うことは、前々からあったのです。
ネットでレシピ検索しても、最終仕上がりの味がよくわからないまま作るのは本当に苦痛。なんでこの工程があるのか、とか、なんでこの材料を使うのか、とかも、いちいち気になるので、つくったことのない料理のときは、いろんなレシピを検索して、プロセスと結果を想像して、どのレシピを採用するか決めています。
そんなわけで、次回同じことを繰り返さないために、つくったものに関して記録しておくことにしました。
パープルスイートロードという名前の紫芋でスイートポテトをつくった。レシピを検索するときに、見た目だけじゃなくて、最終仕上がりの味ってもっと知りたいと思うのは私だけ???なんで生クリームいれるのかとか、バターの意味とか知りたいよね。。。というわけで、つくったものに関してはメモするぞ
— eriie (@eriielog) October 30, 2018
以下は、今回の研究成果です。
◇ 最終仕上がりの味について
どうやら2種類ぐらいに分かれるようです。
・しっとり系でケーキっぽい味
・ほくほくしていて芋感が残っている素朴な味
◇ ざっくりした作り方
1 さつまいもに火をとおして(ゆでるor蒸すor焼く)
2 つぶし(芋感が残る感じ~裏ごしまでお好みで)
3 最終的に仕上げたい味になるようにいろいろ混ぜて(バター、生クリーム、牛乳、砂糖など)
4 成型し、焼く(キューブ状、ボート型、ケーキ型など)
◇ ポイント
・さつまいもの種類には、ほくほく系としっとり系があります。最初にしらなくても作ってる途中でわかるのですが、こちらのサイトにも載ってます。
・火の入れ方は、ゆでる、蒸す、オーブンでじっくり焼く のいずれか。ここでの水分がどれぐらい残るか?で仕上がり感が変わります。小さく切ってゆでる、を採用しているレシピが多いです。(私は細かく切って圧力なべで蒸しました)
・生クリームが多めだと洋菓子に近づきます。ほくほく系の場合は多めでOK。しっとり系の場合は水分量が多くなりすぎるので注意が必要
・バターが少なすぎると、焼き芋をつぶしただけの味になるので注意!有塩バターでも美味しいです。
・砂糖は、元々のさつまいもの甘さによって量を加減。あとはお好みですが、生クリーム多め、砂糖多めだとケーキっぽくなり、生クリーム多め砂糖少なめだと大人の味、生クリームも砂糖も少な目だと素朴な味になります。砂糖を使いたくない場合は、ラカントでもOK。
・卵黄を塗って焼くと、一枚皮ができた感じになって、パリッとした触感のあとに、しっとりしたスイートポテトが出てきておいしさアップ。でも、なくてもOKです。
◇ 参考にしたレシピ
こちらのレシピを参考に、アレンジしてつくりました。このままレシピ通りだと、しっとり洋菓子系、タルトになりそうな味です。
以上、スイートポテト研究でした。
来年はこのページみてつくろっと。
ドラマ部やってます
突然ですが、テレビドラマが好きです。
Twitterでひとりドラマ部を結成し、毎シーズンツイートしています。Twitterには、ドラマ好きな人が結構いるんだな、ってことも最近知りました。
テレビドラマは、作品と自分と自分をとりまく世界が、リアルタイムで横と縦に繋がってる感を強く感じるから好きなんだなー。そこが映画とは違うところ。映画も好きだけど。
— eriie (@eriielog) March 21, 2018
同じ時間に同じものをみて、個々につぶやく。同時代の人と、肉体なしで繋がってる感覚。高校生の頃に、ねーねー昨日のドラマみた?ってあの感じに似てるけど、ちょっと違うなにか。
同じ時期につくられたドラマには共通項がある。テーマや演出方法、出ている俳優さんの雰囲気。
テレビドラマは週1回のペースで段階を踏んで進んでいく物語。このシーズン、その人たちと一緒に過ごしている私も同じように彼,彼女らを知っていく。映画と違って集中してその世界に入るわけではない。日常のなかにちょっとだけ溶け込んでいる。そうやって同じ時間を共にすごしている感じが好きだ。
振り返ってみると、2016年の春から、ドラマ熱が出てきた模様。
なぜだか記録しておきたい欲求が出てきたので、好きだった作品を書き残しておきます。
2016年春 私、結婚できないんじゃなくて、しないんです 僕のヤバイ妻
2016年秋 逃げるは恥だが役に立つ
2017年冬 カルテット
2017年春 CRISIS フランケンシュタインの恋
2017年秋 過保護のカホコ ハロー張りネズミ 奥様は取り扱い注意 監獄のお姫さま
2018年冬 アンナチュラル anone 99.9
2018年春 おっさんずラブ
これ以外にもドラマはみていて、最後までみたものもあれば途中で脱落したものもあるけれど、とにかく時間をとられるのが難点。最近は、当たり要素がわかってきたので、初回から見る作品を絞れるようになってきました。
ちなみに朝ドラは、 ひよっこ 半分、青い が好きでした。
わろてんか、は途中リタイア。とと姉ちゃん、はちょっとつらかったな。
まんぷくは、もちろんみてるよ~。
2018年秋ドラマでみているのはこれ。他は2回目ぐらいで脱落。
・大恋愛
・獣になれない私たち
ちなみに「昭和元禄落語心中」は3話まで見落としちゃったので、4話から見る予定。当たり要素満載で、絶対おもしろいはず。情報を先にとっておくのもドラマ部の基本です!うす!がんばります!(笑)
そんなわけで、ひとりドラマ部続行運営中です。
Twitterでぶつぶつつぶやいてますのでよろしくです^^
読書記録 2018年10月前半
9月に学術書ばかり読んでいたのですが、その合間に短編小説を読んだら、なんだかとてもよかったのです。その流れで、10月前半は小説が多くなりました。そんな感じで読んだ記録。
学術書ばかり読んでいると、かしこくなった気分になるけど、なんとなく「かさかさ」してくる。だから小説を久しぶりに読んでみた。確実に、なにかが補充された。これが「なに」かは、わからないけど。なんだろうね、これ。似ているけどいつもちょっとづつ違うなにか。
— eriie (@eriielog) September 18, 2018
ちなみにここで読んだ短編小説は、村上春樹の「バースデイ・ガール」。
1.静子の日常
単行本 – 2009/7
井上 荒野 (著)
75歳の静子の日常が、静子と家族の視点を通して描かれている。円のように、視点が一周する。とても読みやすかった。(ということは、ものすごく文章が上手、ということなんだろう。)
私が75歳になったら、どんな風に世界をみているんだろう?自分が老いたとき、どんな日常を送っているんだろう?静子さんのようにすっとしていられるだろうか?人生に、なにか悔いが残っていたりしないだろうか?その頃には今の悩みはなくなっているだろうか?
読み終わった後は、75歳の自分の視点が加わって、日常生活がちょっと違ってきました。さらっと読める割に、影響が大きいなあ。
2.ジャンピング・ベイビー
単行本 – 2003/8
野中 柊 (著)
小説の形式でしか表せないものが書いてあるなあ、というのが読後最初の感想。人にはそれぞれ生まれてから今までの歴史がある。人と人のコミュニケーションは、その歴史×歴史×瞬間で生まれるなにか。時間は過去から未来へ流れているようで、実は円のようにお互いに影響し合っているのかもしれない。
3.私とは何か――「個人」から「分人」へ
新書 – 2012/9/14
平野 啓一郎 (著)
「分人」という考え方を取り入れてみると、解決できそうな問題がたくさんある。少なくとも私には、たくさん。「コミュニケーションの成功には、それ自体に喜びがある」という文章に、こういう考えの人が書いてくれている本なのかとうれしくなってしまった。私をつくっている要素の半分が周りにいる他者が関係しているならば、誰と一緒にいるか、はやっぱり重要だよね。
文庫 – 2003/9/30
テッド・チャン (著)
この短編集のタ(イトルでもある「あなたの人生の物語」だけ読了。「メッセージ」という映画の原作です。映画がとてもよかったので、小説も読みたくなって、買いました。(図書館は予約でいっぱいだったので)
映画と小説の両方の感想が混ざっているけど、どちらも「時間」が気になった。時制のない言語を使うペプタポット。時制のない言語で現状を認識すると、現実が変わる、っていうのはなんとなく理解できる。
この映画と本を読んでいる狭間で、自分の過去世のことが思い出されたような気がして、印象に残る作品。
読書記録 2018年9月後半
9月後半は、社会システム理論、マネー、についての本を読み、社会の大枠について考えていた。
記録には加えなかったけど、資本主義に偏り過ぎてる著者の考え方に読んでいて気持ち悪くなる本があった。普段、好きな作家さんの本しか読まないのでこういうことに免疫がなく、気持ち悪くなるほど嫌いってあるんだ・・・と、びっくりした。
1.マネーと国家と僕らの未来
単行本 – 2014/12/1
ハッカーズ (著), 茂木 健一郎 (著), 堀江 貴文 (著), 金杉 肇 (著)
今までにも何度か社会が変わるテクノロジーが発明されてきたけれど、仮想通貨の登場って大きな転換点みたいです。これから国家はどうなるのか、通貨はどうなるのか、人はどんな風に暮らしていくのか、そんなことを考えながら読みました。ビットコインの登場は流行りものではなくて、時代の流れの必然だったんだなあとも。
単行本 – 2015/3/19
増澤 知子 (著), 秋山 淑子 (翻訳), 中村 圭志 (翻訳)
これがちゃんと読めるようになるくらい、基礎知識をつけたいな、と思いました。
自分にすごく必要な気がするーと思って借りたけど、難しくて歯が立たず。
3.社会システム理論: 不透明な社会を捉える知の技法 (リアリティ・プラス)
単行本 – 2011/11/23
井庭崇 (著), 宮台真司 (著), 熊坂賢次 (著), 公文俊平 (著), 井庭 崇 (編集)
宮台真司さんの本を読み進める中で、ルーマンの「社会システム理論」を知りたくなり、まずはこれを読んでみました。ルーマンの理論では、宗教もシステムの一部として語られているところが興味深かったです。
4.「そうだ、村上さんに聞いてみよう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける282の大疑問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか? (Asahi original (66号))
ムック – 2000/8
村上 春樹 (著)
難しい本とセットで持ち歩いて、ちょこちょこ読みました。一気には読みづらかったので、ちょうどよかった。ひとつひとつの質問と回答がおもしろくて、ちょっとづつ読み進めてたら返却期限がきてしまいました。こういう、ちょっとひと息つける本っていいね。
4.北欧 ナチュラルライフに出会う旅
単行本 – 1999/4
植月 縁 (著), 鈴木 緑
北欧についての情報だけはなくて、出会った人達の考えていること、日々感じていることが書かれているところがとてもよかった。20年前の本だけど、環境問題に関しては今取り組んでいるのか?というぐらいの内容だったような。また、自分が旅行に出る際も、人と会える旅にしたいな、とも思いました。
9月後半はこんな感じでした。
読書の旅はつづく。
読書記録 2018年9月前半
写真を撮る前に本を返してしまった。。。
記憶に残ってる限りで、記録。
1. 私たちはどこから来て、どこへ行くのか 宮台 真司
日本の難点 の続編として書かれた本。
全部を理解するには難しく、基礎知識の勉強が必須。わからないながらも最後まで読んで、この社会に何が不足していて何をしていったらいいかという著者の結論はつかめた。
2. 弱いつながり-検索ワードを探す旅- 東 浩紀
キーワードは、検索ワード、旅、観光。これから、旅先で検索するのが楽しみになった。著者の東さんの印象が、とても柔らかくなった一冊。
3. ゼロ -なにもない自分に小さなイチを足していく- 堀江 貴文
この本を読む前と後では、他の堀江さんの本に対する感想が変わる。こういう背景があるから、ああいう思考回路になるのか、と、理解が深まった。私はやっぱり、嫌いになれないなあ、ホリエモン。
4. もう国家はいらない 田原 総一朗/堀江 貴文
「ゼロ」を読んでなかったら、堀江さんの発言に理解に苦しむ部分もあっただろう内容。特に原発のあたり。テクノロジーが社会を変える、と私も思う。技術の明るい側面に期待したい。
5. 14歳からの哲学 -考えるための教科書- 池田 晶子
根源的な問いを久しぶりに立てた。そして、子の寝顔を見る。存在が奇跡だな、と思う。じーんとする。出産直後に不思議に思ったことは、やっぱり正しかったんだ。「あなたはどこからきたのかな?」って、本当に本当に不思議だった。物理的に自分のお腹から出てきたのは知ってるけど、いきなりひょいっとやってきた感じがして仕方なかった。それは、存在そのものの根源に関わる問いだったからなんだ、と腑に落ちた。
そして、自分と世界のこと。言葉が世界をつくる、というのはこういう意味だったんだ。最後に自由と正義のこと。誰にとっての正義か、ではなくて、絶対的な「正しさ」について。正しいことをしているとき、人は自由だということが、とてもわかりやすく書いてある。もちろん、ちゃんと考えないと理解はできないけれど。